葬儀費用は香典でまかなえるのか
葬儀費用を香典でまかなうことは考えないほうが良いかもしれません。当社で自由葬10人で葬儀を行った場合を想定して、費用の内訳や香典の相場を確認しました。実際に香典だけでまかなえるのか……いざ、計算!
香典だけで葬儀費用がまかなえるのか知りたい
香典がどのくらい集まるか目安が知りたい
葬儀費用に困っている
香典だけでまかなうのは難しい
ちょっと下世話な気もしますが、気になりますよね。結婚式の場合なら、ご祝儀で半分くらい費用が出ると計算して計画を立てるのが当たり前ですし……。ご葬儀の場合はどうなのでしょうか?
実際に香典で葬儀費用をまかなえるのか。結論から言うと、難しいです。
香典にすごい金額を包んでくださる参列者がいる場合は話が変わりますが、相場で計算すると「足しになる」程度だと思っていてくださいね。
家族葬10人で例えるなら
試しに費用を抑えた自由葬を家族10人で行った場合を例として、香典だけで費用をまかなえるのか実際に計算してみましょう。
まずは当社で行った場合のお葬式の相場がこちら。お通夜、告別式を行うタイプです。
・家族葬プラン金額 444,780円(給付金50,000万円申請時の自己負担額)
・斎場費用 67,000円(公営斎場式場費用 50,000円、火葬代12,000円、火葬待合室5,000円)
・供花 33,000円(16,000円の供花を2基)
合計 544,780円
いざ、計算
では葬儀にかかる費用が分かったところで……。
次は親族の香典相場はこちら。
故人から見た関係別
・祖父母 3~5万円
・親 5~10万円
・兄弟姉妹 3~5万円
・おじ・おば 1~3万円
・その他の親族 1~2万
基本的に故人と近しい関係にあるほど、香典の金額は上がります。
家族葬ならもしかして香典でまかなえるかも!?
ちょっと期待が高まってきたところで、計算します!
香典金額にはバラつきがあるので、簡単に平均3万円としておきます。
10人で30万円です。
香典をいただくなら香典返しも用意しなければならないので、全然足りません。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
葬儀費用は事前に準備しておくのが安心
これならギリギリいける……!?と思われるかもしれませんが、直葬だと本当に近い家族のみ。香典の数自体が減ると思います。
やっぱり香典だけで葬儀をまかなうことは考えないほうが良いかもしれませんね。
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。