自宅安置は棺に入れないケースが多い
2024.6.5
ご遺体を安置するなら棺、と思い込んでいる方が意外と多いですが、自宅安置の場合は必ずしも棺に入れるわけではありません。むしろ入れないケースのほうが多かったりします。
大切にシーツに包んで安置されるので、ご安心くださいね。
自宅安置を検討している
安置を自宅と安置所どちらにするか迷っている
自宅安置の心構えが知りたい
自宅安置の場合はシーツで包むことが多い
テレビドラマや映画などでは自宅から棺に入った状態で出棺する場面が描かれるため、何となくご遺体は常に棺に収められているものというイメージを持つ方が多いです。
実際には自宅安置の場合、シーツでお身体を包んだ状態で安置したのち、お身体のまま自宅から斎場にむけて出発するケースがほとんどです。
流れを詳しくご説明します。
納棺は斎場で行うことが多いです
マンションやアパートといった集合住宅の場合、ほとんどの場合、棺は入りません。玄関や廊下を通ったとしても、エレベーターの奥行きが足りない建物が多いです。
首都圏では戸建てでも狭いので、安全に棺を出し入れすることが難しいです。
玄関が無理なら掃き出し窓を使うのは、実はOKです。
昔は棺は縁側から出すものでした。
死者が戻ることがないように……と生者の出入り口である玄関を避ける意味があったそうです。死そのものを不浄と考えたのかもしれませんね。
今は掃き出し窓や縁側から出すのも難しいケースが多いため、やはり自宅安置でも棺を使わないことが多くなりました。
そのため、ご遺体を棺にお納めする納棺式は、斎場で行うことが多いのが現状です。
その場合はご遺体はシーツで包んだ状態で自宅を出発します。
棺のような硬いガードがないと不安かと思いますが、大切に丁寧にお運びしますのでご安心くださいね。
もちろん大きな窓が一階にあったり、玄関が大きければ棺を入れることができるので、ご希望があればご自宅での納棺式も可能です。
納棺式のタイミングや流れ
納棺式は、通夜の前に行われます。
所要時間はだいたい2時間くらいが目安。一般的にはお通夜の4〜5時間前、遅くとも2時間前には執り行います。
納棺師を頼んでいる場合、プロの手によって進行していきます。
出来ることはご遺族様で行ってもかまいません。
*自宅でも斎場でも納棺式の流れに違いはありません。
①末期の水
故人様の唇を軽く湿らせてあげる儀式です。
安らかな旅立ちを願って、故人様と血縁関係の深い順番に行います。
②湯灌
浴槽に湯を溜めて身体を清めます。現世の苦しみを洗い流す、新しい旅の支度のひとつといった意味があります。
湯灌は必ず必要なものではないので、ご希望に沿って行います。
病院で亡くなった場合は看護師さんがエンゼルケアの一環として清拭をしてくださいます。衛生的には清拭(アルコールを使用します)のみで十分です。今は、湯灌を行わない方も多いです。
③死化粧
男女問わず生前の元気だった頃に近づけるよう、メイクを施します。
髪を整えたり、保湿ケアも一緒に行われます。
④着替え(身支度)
昔は死装束という真っ白な着物に、手甲、脚絆、足袋で身支度をしました。近年では思い出の洋服や故人様が好きなった服を着せることも多いです。
⑤納棺
いよいよ納棺です。故人様と血縁関係の深い方と一緒に行います。
ご遺体を棺におさめたら、もう出ることはありません。
ご遺族様は故人様とのお別れを強く実感される場面です🕯
はばたきグループでは大田区での葬儀も担当しています。
大田区の葬儀は、グループの大田区葬儀社 はばたきグループにご相談ください。
https://otakusougisya.crayonsite.net/
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
自宅にスペースがなくても大丈夫
納棺の儀式は、必ずしも納棺師に依頼しなくてもかまいません。ご遺族様で行える部分だけ行い、できない部分を納棺師さんに頼むこともできます。
疑問や心配事があればお気軽にご相談くださいね😊
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。