関係別〜訃報の例文
2023.8.24
訃報の伝え方を知りたい方
訃報の返信や返答の仕方を知りたい方
訃報(ふほう)とは
【訃報】(ふほう)とは、誰かが逝去されたことを電話やメールなどの手段を用いてお知らせすることを指します。
また、逝去の早急な伝達を目的とし、必要な最低限の情報を伝えることが一般的です。葬儀の日程がすでに決まっている場合には、日時や場所などの詳細も併せて伝えることもあります。
訃報を伝える際には、「訃報を流す」という表現が使われます。そして、受け取る側は「訃報が届いた」と表現したり、「訃報に接した」と言及することが一般的です。
〜関係別の訃報の例文〜
【電話で親族に訃報を伝える】
1.私は〇〇の長男である○○と申します。以前から入院していた父の○○が〇月〇日の早朝に息を引き取りました。
現在、遺体は○○にて安置されております。
通夜は〇〇斎場にて明日の〇月〇日〇時から行われます。また、告別式は○月〇日〇時に予定されており、〇〇式(宗教形式)で執り行われます。
なにかご不明な点やご質問等ございましたら、私の携帯電話番号090-××××-××××までお気軽にご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。
2.○○○○(故人の名前)の長男の○○(ご自身の名前)です。
本日早朝、父が○○(死亡原因)のため亡くなりました。
遺体は一旦、自宅に連れて帰ります。(○○に安置しております)
お通夜とお葬式の日程や場所は、決まり次第ご連絡いたします。
何かありましたら、私にご連絡ください。
携帯番号は090-××××-××××です。
3. ○○○○(故人の名前)の長男である○○と申します。
このたび、お通夜とお葬式の日程および場所が確定いたしましたので、ご連絡いたします。
お通夜は○月○日の夕方○時から○○○○(葬儀場の名前)で執り行われます。
また、翌日の○日には午前○時から同じ場所にてお葬式が行われます。
心よりご参列いただきたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。
【電話で故人の友人に訃報を伝える】
1.突然のお電話で申し訳ありません。〇〇の息子であり長男の○○と申します。以前より入院中であった父の○○が、〇月〇日の未明に死去しましたことをこの度ご連絡申し上げます。父が生前大変お世話になりましたことを、心から感謝いたしております。
〈お葬式に参列をお願いする人には〉
通夜は明日の〇月〇日〇時から、〇〇斎場にて執り行われます。また、告別式は○月〇日〇時から行われます。喪主は私、○○が務めさせていただきます。なお、〇〇式(宗教形式)で執り行われる予定です。面会やその他のご連絡がございましたら、私の携帯電話までお願い申し上げます。電話番号は090-××××-××××です。どうぞお気軽にご連絡ください。
2.突然、お電話して申し訳ありません。
○○○○(故人の名前)の長男○○(ご自身の名前)です。
以前から入院していた父が、○月○日の早朝に永眠いたしました。
生前は大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
〈お葬式に参列をお願いする人には〉
お通夜は○月○日の夕方○時から○○○○(葬儀場の名前)で、
お葬式は次の日○日の午前○時から同じ場所で執り行います。
喪主はわたしが努め、形式は○○○○(宗教やお葬式の形式)です。
ご連絡いただく場合は、私の携帯電話までお願いいたします。
番号は090-××××-××××です。
【電話で会社に訃報を伝える場合】
1.お世話になっております。営業部○○の息子の○○です。以前より入院していた父が、〇月〇日〇早朝に亡くなりました。通夜は〇〇斎場で、明日〇月〇日〇時から行います。告別式は○月〇日〇時です。お手数をおかけいたしますが、関係者のみなさまにお伝えいただければと思います。
喪主は私〇〇が務めさせていただきます。何かございました際には、私の携帯にご連絡ください。電話番号は090-××××-××××です。
2. ○○課○○の妻です。いつも夫がお世話になっております。昨日、夫が亡くなりました。皆様には大変お世話になりましてありがとうございました。また、今後ご迷惑をおかけすることになりまして申し訳ございません。葬儀につきましては、故人の意向で家族葬にて執り行いますので、失礼ながらご厚志は辞退させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
【メールで訃報を伝える】
1.件名:【訃報】○○死去のお知らせ
父〇〇がかねてより病気療養中のところ、令和○年○月○日、〇歳にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んで通知申し上げます。
尚、この度の葬儀につきましては、故人および家族の意向により、家族のみで執り行うこととなりました。ご参列いただくこと、お供え物やお花、ご香典をいただくことにつきまして、大変恐縮ではございますが、辞退させていただきます。何卒ご理解くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
2. 件名:【訃報】○○○○のご逝去のお知らせ
いつもお世話になっております。
故人の○○○○(故人の名前)の長男、○○(ご自身の名前)でございます。
突然のご連絡となり、大変恐れ入ります。
本日、〇月○日未明に父である○○が、○○(死亡原因)により、享年〇〇歳でご逝去されましたことを、この場を借りてお知らせ申し上げます。
故人が生前にいただいたご厚意に深く感謝し、心からお礼申し上げます。
通夜および葬儀・告別式は、下記の通り仏式にて執り行われます。
ご多忙とは存じますが、父を見送っていただければ幸いです。
通夜:〇月〇日午後○時より
葬儀・告別式:〇月〇日午前より
会場:○○○○(葬儀場の名前、場所や連絡先を記載)
形式:仏式
本来であれば直接お電話にてご連絡させていただくべきところ、このような形でメールにてお知らせになりましたことをご容赦ください。
喪主 ○○○○
携帯電話番号:090-××××-××××
【訃報を受け取ったら】
遺族側から訃報を知らせる方法についてお話ししましたが、逆に訃報を受け取る側がどのように行動すればよいのかについてお伝えいたします。訃報を伝える側にはルールやマナーが存在するように、受け取る側にも適切な対応と礼儀が求められます。以下では、訃報を受け取った際の対応や返信内容についてご説明いたします。
訃報がメールで届いた場合は、返信もメールで行っても構いません。また、SNSやメッセージ機能を使って連絡が届いた場合も、同じくSNSを利用して返信することが適切です。手紙やはがきで受け取った場合も同様に手紙やはがきで返信するのが一般的なマナーです。訃報を送った方の連絡手段と同じ方法で返信することが望ましいです。
【電話で訃報を受けたら】
まず知らせてくれたことへの感謝を述べましょう
•大変な時にお電話頂き、有難うございます。心からお悔やみ申し上げます。
•このたびはご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。
•ご遺族様におかれましてはさぞかしお力落としのことと思います。故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
•このような突然の出来事には、言葉も見つかりません。心からお悔やみ申し上げます。
とお悔やみの言葉を伝えましょう。
そして、葬儀に参列するなら日時や場所、喪主の名前や連絡先などをメモなどに控えておきましょう。
【メールでの返信】
1.件名:お悔やみ申し上げます
この度は、〇〇様(故人の名前)のご逝去に際し、心からお悔やみ申し上げます。突然の訃報に、大変驚いております。おそらく、何かと大変な毎日かと存じますが、どうぞご無理をなさらず、ご自愛ください。私にできることがございましたら、いつでもご連絡ください。改めて、安らかなご永眠をお祈り申し上げます。
2.件名:お悔やみ申し上げます
この度は、お身内にご不幸があったと伺い、心よりお悔やみ申し上げます。大変な時かと存じますが、どうかご無理をされませんように、ご自愛くださいませ。仕事のことは心配なさらないでください。本来であればお目にかかり、お悔やみを申し上げたいところですが、略儀ながらメールにて失礼いたします。改めまして、心よりお悔やみ申し上げます。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
訃報の返答返信で大切なのは
思いやりの気持ちを持つことです
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。