自宅安置する場合、どんな部屋にするか。気をつけること
2024.6.5
悲しいことにご遺体の変化はご逝去されてすぐ始まるため、自宅で安置する場合にはいくつかの注意点があります。大切な故人様とゆっくり最後の時間を過ごすためにも、安置に適した部屋を用意しましょう。
自宅安置を検討している
自宅での安置方法が知りたい
最後の時間を故人様とゆっくり過ごした
自宅安置に適した部屋づくり
最近はご自宅での葬儀自体が少なくなりましたが、自宅で葬儀を行う場合は自宅安置を選ぶ方が多いです。
また、自宅以外の場所でご逝去された場合も、一度お家に帰宅させてあげたいと自宅安置を希望される方がいらっしゃいます。
自宅安置は故人様との最後の時間をゆっくりと過ごせるメリットがあります。
しかし、専門のスタッフが常駐するわけではないため、注意も必要です。
まずは自宅安置に適した部屋があるかをチェックしてください。気を付けたいポイントも併せてご紹介します。
安置に適した部屋とは?
自宅に安置に適した部屋があるかで、自宅安置が可能かどうかが決まります。
チェックすべきポイントをご紹介します。
●動線を考える
マンションの場合はエレベーターにトランク(エレベーターのカゴの奥の壁にある、運搬スペース。普段は扉に鍵が掛かっており、開くと奥にスペースが現れます)があるかどうかがポイントです。
また、ご遺体をストレッチャーに乗せて移動することを前提に、玄関から部屋までの動線を確認してください。間口は十分か、階段の角度、廊下の幅も確認します。
葬儀社に相談してもいいでしょう。
●安置できるスペース
棺は意外と大きいです。枕の上に多少は空きが必要ですし、つま先が伸びた状態を考慮すると、身長より15㎝程度大きくないと窮屈な印象になります。
ご遺体の安置には、2畳ほどのスペースが必要と考えればいいでしょう。弔問客がいらっしゃる予定なら、お部屋の広さは6畳はあると良いですね。
●閉めきれる部屋ならどこでも
仏間がない場合は、和室を選ぶ方が多いです。映画やドラマでは畳と布団のイメージですが、それにこだわらなくても大丈夫。
和室である必要はありませんし、ベッドでもかまいません。故人様が生前過ごされていたお部屋もいいですね。
空調の効きがよいよう、しっかり閉められるお部屋がおすすめです。
扉で仕切ることができない広いリビング、吹き抜けのある空間などはおすすめしません。
●空調設備は必須
最も気を付けたいのが、空調です。
特に夏季にはご遺体の腐敗を遅らせるために空調設備が必須となります。
いくらドライアイスで身体を冷やしていても、室内が暑ければ意味がありません。
18度以下になるように調整してください。
加湿器はつけるべき?
ご遺体は乾燥しやすく、保湿が必須となります。
だからと言って、部屋を加湿器で潤す必要はありません。
エアコンでお部屋が乾燥気味でも、加湿は行わないでください。
ご遺体の腐敗が進んでしまうかもしれません。
神棚は閉じておきましょう
神棚がある場合は扉を閉めてテープで半紙を貼ります。
神道では死を穢れとしているため、扉を閉めることで穢れを入れないようにします。これがいわゆる神棚封じです。
神棚封じは自宅安置の期間だけでなく、四十九日の忌明けまで行います。
その間はお供えなども行わずに扉は閉じたままにしておいてくださいね。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
最後の時間をゆっくりと過ごしてください
もしも自宅安置ができない場合、安置所でも面会はできるのでご安心くださいね。
横浜葬儀社では安置料やドライアイス代を、日数制限なしで無料でご提供させていただいております。
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。