一日葬と家族葬の違いは、呼び方だけ。葬儀社によって名前が違います
一日葬はお通夜を行わないご葬儀のこと。家族葬は、身内だけで行う小規模なご葬儀のこと。簡略化された葬儀のことを家族葬と言うわけではなく、一般弔問を入れない葬儀を指します。
なんだかややこしいので、詳しくご紹介します。
家族葬を検討している
1日葬を検討している
プランの違いを知りたい
家族葬=一日葬??誤解が大量発生しているわけ
家族葬は、あらかじめ決まった小規模な人数で行う葬儀のこと。
必ずしも親族だけである必要はなく、親しい友人を招くのは自由です。
一般的なお葬式との違いは、一般弔問客(飛び入り含め、事前に人数を把握できない弔問客)の受け入れをしない点だけです。
つまり、小規模で行う葬儀は、「通夜を行わない一日葬」も「通夜を行う二日葬」も家族葬です。
弊社へのご相談には「家族葬でやりたい」とおっしゃる方が多いのですが、詳しくお話を伺うと家族葬ではなく一日葬や火葬のみのことを指していたりします。
これ、葬儀社によって色々なプラン名になっているのが混乱の元なんですよね💦
本当に申し訳ないです。
ご葬儀の簡略化、少額化のニーズが高まるにつれ、「家族葬」という名前が「費用が抑えられるコンパクトな葬儀」の代名詞として一人歩きした結果だと思います。
弊社の場合だと、次のようなプラン名になっています。
どうでしょう。やっぱりちょっと、わかりにくいでしょうか……。ご意見いただけるとありがたいです。
・直葬お任せプラン(火葬のみ。ご遺族の立ち会いなし)
・火葬式プラン(火葬のみ。ご遺族の立ち会いあり。炉前読経可能)
・一日葬プラン(告別式+火葬。一般弔問客を受け入れる)
・家族葬プラン(通夜+告別式+火葬。一般弔問客を受け入れない)
通夜のある家族葬プランの費用
1日目に通夜、2日目に告別式と火葬を行うプランです。
具体的な内訳をご紹介します。
(仏教葬であればお坊さんを呼んでいただけます。以下には手配やお布施を含みません。)
家族葬のお見積もり(お通夜あり)
家族葬プラン金額 444,780円
(給付金5万円申請時の自己負担額)
斎場費用 67,000円
(公営斎場式場費用50,000円、火葬料12,000円、火葬待合室5,000円)
供花 33,000円(16,500円の供花2基)
合計544,780円
(給付金5万円申請時の自己負担額)
斎場費用 67,000円
(公営斎場式場費用50,000円、火葬料12,000円、火葬待合室5,000円)
供花 33,000円(16,500円の供花2基)
合計544,780円
参列する家族は何人でもプランの価格に変わりはありませんが、上記に含まれない返礼品や通夜のあとに行われる通夜振る舞いといった実費の費用が上下します。
通夜のない1日葬プランの費用
通夜を行わず、1日で火葬まで行う1日葬プランです。
家族だけで行うのなら、家族葬という呼び方でも間違いではありません。
具体的な内訳をご紹介します。
(仏教葬であればお坊さんを呼んでいただけます。以下には手配やお布施を含みません。)
一日葬お見積もり(お通夜なし)
1日葬プラン金額 334,780円
(給付金5万円申請時の自己負担額)
斎場費用 67,000円
(公営斎場式場費用50,000円、火葬料12,000円、火葬待合室5,000円)
供花 33,000円(16,500円の供花2基)
合計434,780円
(給付金5万円申請時の自己負担額)
斎場費用 67,000円
(公営斎場式場費用50,000円、火葬料12,000円、火葬待合室5,000円)
供花 33,000円(16,500円の供花2基)
合計434,780円
こちらも参列する家族は何人でもプランの価格に変わりはありませんが、上記に含まれない返礼品や告別式のあとに行う精進落としといった実費の費用が上下します。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
ややこしいので、名称ではなくプラン内容を確認!
しかも、プランの名称は葬儀社によって異なります。
ですから、名称で推測するのではなく、しっかり内容を確認することが大事です😊
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。