宗教色のないお葬式ってどんな種類があるの?
2023.12.26
宗教色のないお葬式というと代表的なのは「音楽葬」と「お別れ会」です。でもそれだけではありません。カラオケ葬やキャンドル葬など故人の趣味を活かしてもOK!お葬式の種類は意外とたくさんあります!
信仰している宗教がない
無宗教葬儀に興味がある
適したお葬式を模索している
無宗教葬儀の種類をご紹介します
宗教色のないお葬式のことを「自由葬」とも言います。文字通り、自由に行っていいのです。アイデアは無限大。
とは言え、ゼロからなにかを作り上げるのは難しいですし、「こんな式をやっていいの?人からどう思われるかしら」と不安になるかもしれません。そこで、参考事例としてよくある自由葬をご紹介しますね。
音楽葬
音楽が好きだった故人らしく、始まりから終わりまでお好みの音楽で見送ることができるお葬式です。
音楽ジャンルは何でもあり。厳かな雰囲気を出すならクラシックが合いそうですが、そうしなければいけないわけではありません。ヒップホップやレゲエでもかまいません。踊って歌ってパーティーのようにお見送りするガーナ共和国のように、明るくお見送りしたって良いんです。
選曲だけでなく、生演奏をしてみたり合唱隊を呼んだりすることもできます。
場所にだけ注意してください。完璧なプランを練り上げてから、葬儀場のNGが出てしまったら貴重な時間と労力の無駄。生演奏や合唱隊を入れても大丈夫かどうかの確認は必須です!
お別れ会
「お別れ会」や「偲ぶ会」と聞くと、芸能人が亡くなった際にファンにむけて葬儀・告別式を終えた後に改めて開催されているイメージがありますよね。
一般の方も同じように、近親者のみで仏教のお葬式を終えてから、改めて後日友人にむけてお別れ会を行うこともできますし、仏教式の葬儀の代わりにお別れ会を自由葬として行うこともできます。
陶芸や絵画など故人の趣味を展示したり、生前の映像を上映したり、パーティー形式でもセレモニー形式でもかまいません。
「会」の場合、香典は会費形式にするのも一般的になってきています。案内状に会費を記載してかまいません。香典のように金額お任せより、明記されている方が参列者は不安がないので親切だと思いますよ!
番外編
何度も言いますが、自由葬は自由なんです!他にこんなお葬式もあります。
カラオケ葬
葬儀場にカラオケ機器を用意して、みんなで歌いながら送り出すお葬式です。大手カラオケチェーン店でなくても商店街や住宅街のアチコチに、老若男女問わず人が集まるカラオケ屋さんって意外とありますよね。カラオケ仲間が楽しく歌って送り出してくれたら、カラオケ好きな故人はきっと嬉しいと思います!
キャンドル葬
葬儀場をキャンドルで飾り付け、幻想的な雰囲気の中で送り出すお葬式です。キャンドルにも様々な種類がありますよね。お花の形をしていたり、水に浮かべるものだったり。表現の幅が広がりますね!
ガーデン葬
自宅のお庭など、故人が手をかけていたガーデニングに囲まれて送り出すお葬式です。盆栽やコケ玉でもかまいません。大切な家族や友人と、大切にしていた植物に見守られながら行われるお葬式、想像しただけでも心温まります……!
生前葬
な、なんと、まだ本人が元気なうちに行われるお葬式です。お葬式って聞くとネガティブな印象になりがちですが、本人の口から直接お世話になった方々と楽しく会話できる機会だと思えば、そう暗いものでもありません!
米寿など家族が集まる機会を利用しても良いかもしれませんね。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
個性を大切にした時代に沿ったお葬式
僕は映画鑑賞が趣味なので、人生最高にオススメの1本を上映してもらってもいいなー……でも2時間以上かかっちゃうな!?
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。