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葬儀費用を安くするコツ~メイク編~
2024.3.2
ラストメイク(死化粧)は資格が必要なわけではありません。どなたでも行うことができるので、メイクが得意な方がご遺族にいらっしゃれば、していただいてかまいません。

ラストメイクに使う費用を少しでも減らしたい
葬儀費用を安くしたい
できることは自分でやりたい
死化粧はご遺族でもできる?
故人様はご逝去された瞬間から状態の変化が始まります。
病院でお亡くなりになった場合は看護師によってエンゼルケアが施してもらえますが、そうでない場合や葬儀を待つ間の自宅に戻られてからは、プロの納棺師に依頼するのが一般的です。これはオプション料金になります。
とは言っても、死化粧を施すのに特別な資格を有する必要はなく、実は誰でもできるものです。できることはご遺族で行うことで、費用が抑えられますよ。
プロにしかできないこともあります
一言で死化粧と言っても、ご逝去されてから死化粧を施すまでにいくつかやるべきことがあるので、流れから説明します。
●医療器具を外したり、傷の手当てをする
病院や在宅医療中に亡くなられた際に行われるのが、点滴やドレーンなどを抜く作業です。
最後に立ち会っていただいた医療関係者にお任せしましょう。
●排泄物・内容物の除去
ご遺体の胃に残った内容物や、糞尿などを除去しなくてはなりません。
これはご遺体を清潔に保つために必要なこと。お腹を押したり吸引したりするので、専門知識が必要です。
●口腔ケア
顎の死後硬直は早く、速やかに行う必要があるため、最後に立ち会っていただいた看護師さんがそのまま行うことが多いと思います。
アルコールなどの消毒液をふくませたガーゼで口腔内をケアします。
●清拭
湯灌や拭き洗いで全身を清め、念入りに保湿をします。
この際に口や目を閉じたり、鼻や耳などの穴から内容物が出てこないように綿を詰めることがあります。
納棺師の友人に聞いたところ、鼻のかなり奥までぎちぎちに詰め物をするそうで、なるべくご遺族からは見えないように配慮するのだとか。プロでなければできないことです。お察しください……。
●着替え
ここからはご遺族でも可能かと思います。
ご遺体はかなり重たいですが、できないことはありません。着せたい衣類があればぜひ着せてあげてくださいね。
●化粧・整髪
やっと死化粧にたどり着きました。
普段のお顔がよく分かっているご遺族様にしかできないラストメイクを行ってください。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
心残りがないように
特に火葬場が激混みの横浜市では、葬儀までの待つ期間が必ずといっていいほどあります。
毎日のケアを納棺師に頼むとそれなりの費用がかかることや、故人様の人となりを知らない納棺師がメイクしてもなんだか納得いかないことも。
ご遺族がラストメイクをするというのもアリだと思います。

早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。