焼香のマナーや作法•宗派ごとの違い【横浜葬儀社】横浜市の家族葬専門【口コミ1位】

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焼香のマナーや作法•宗派ごとの違い

2023.8.7

お通夜式やご葬儀・告別式に参列する際には、守るべきさまざまな作法やマナーが存在します。今回ご紹介するのは「焼香」です。
焼香のやり方には回数や作法など、意外と気をつけるべき点が多く、つい不安になってしまうものです。なかなか覚える機会がないため、「前の人と同じようにすればいい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、お焼香の意味を十分に理解し、実際の流れや手順を詳しくご説明させていただきます。

この記事はこんな人におすすめ

焼香のマナーを知りたい方

〜お焼香とは〜

お焼香は、葬儀や法事の際に行われる、香炉(こうろ)に置かれた香炭(こうたん)に「抹香」(まっこう)と呼ばれる木片などを燃やすことで、故人や仏様に対して敬意を表す儀式です。この儀式には、「香り」と「煙」が生じることが重要であります。よい香りを捧げることによって、自らを清め、仏様や故人様に敬意と感謝を表す意味があります。

※仏式以外のご葬儀では、お線香や抹香を使用しません。神式では「玉串」、キリスト教式では「白い花」を捧げます。

〜お焼香の意味〜

【1.故人や仏様へのお供え】
お供えと言えば、一般的にはお花や食べ物、飲み物などが思い浮かぶかもしれませんが、実はお焼香における「香り」も敬いの心をあらわすものとされています。

【2.自身と周りの空間を清める為】
お参りをする場所は、故人を送り出す空間であると同時に、仏様をお迎えする場所でもあります。そのため、お香を焚く際に生じる「香り」と「煙」には、自身と周囲の空間を清めるという重要な意味があります。

【3.香りにより自身の気持ちを落ち着かせる為】
現代でも、自宅などでリラックス効果を求めてお香を焚く方々がいらっしゃいますが、同様にお焼香も「香り」を通じて心身を浄化し、真摯な心持ちでお参りできるようにするという意味があります。

〜線香と焼香の違い〜

焼香と混同しやすい「線香焼香」は、その名の通り線香を使用してお参りをする方法です。特にお墓参りの際に行われることが多いため、焼香と比べて身近な行為と言えます。実施される場面は異なるものの、火を付ける香の種類は同じです。このように、焼香と線香焼香は同じ目的や意味を持ちながら、形を変えて活用されるものと考えることができます。

〜基本的な焼香の流れ〜

•係員の案内があるまで待ちます。
•係員の案内に従い、焼香台へと進みます。
•焼香台手前で、喪主、遺族に対して身体を向けて一礼します。
•遺族だけでなく親族も対象として、左右それぞれに一礼をする場合もあります。
•一歩前に進み、本尊へ向き、故人に対して一礼をします。
•焼香をし、手を合わせ、一礼をします。
•一歩下がり、本尊へ向き、故人に対して一礼をします。
•係員の案内に従い、会場を出るか自席に戻ります。

【焼香は喪主から行う】

焼香の順番は、故人との関係の深さに基づいて決められますので、最初に喪主が行います。その後は、故人との関係が深い人から順に焼香を行っていきます。席次も同様に、故人との関係に応じて決められますので、基本的な順番は席の順番通りに行えば問題ありません。

【自分の順番が来たら焼香台へ】

前の順番の方が着席し、自分の順番になったら席を立ちます(スタッフより指示があればその指示に従ってください)。
焼香台の手前まで移動したら、まずご遺族に一礼をします。この一礼は、故人やご遺族に対する敬意を表すものです。一礼を終えたら、祭壇の方を向き、焼香台に向かって一歩進み、遺影にも一礼をします。

【焼香のやり方】

焼香台には、焼香をする方から向かって左側に香炉、右側に抹香が用意されています。抹香を使用する際は、右手の親指と人差し指、中指の3本でつまむようにします。抹香をつまんだ後は、香炉に移す前に一度額に押しいただくことが一般的です。ただし、この押しいただく回数は宗派によって異なりますので、それぞれの宗派の焼香の作法に従ってください。

抹香を香炉にくべる回数も宗派によって異なりますが、通常は1回から3回が一般的です。ただし、会葬者が多い場合や時間の制約がある場合には、1回で済ませることもあります。

抹香を香炉にくべ終えたら、遺影に向かって合掌し、一礼をします。この一礼は、故人に対する敬意と感謝の気持ちを表すものです。

焼香を終えたら焼香台から1歩下がります。そして再びご遺族に向かって一礼した後に、自分の席に戻ります。

〜宗派ごとの焼香の作法〜

先にも申し上げた通り、焼香の作法は宗派によって異なり、焼香の回数も異なることがあります。以下に、宗派ごとの焼香の方法をまとめましたので、参考にしてください。

【天台宗の焼香のマナー】

焼香は1~3回
右手の3本の指で抹香をつまみ、額に押しいただき、香炉にくべる

【真言宗の焼香のマナー】

焼香は3回
右手の3本の指で抹香をつまみ、左手を軽く添え、額の高さに押しいただき、香炉にくべることを3回繰り返す

【浄土宗の焼香のマナー】

焼香の回数にはこだわらない
右手の3本の指で抹香をつまみ、手のひらを仰向け、左手を添えて押しいただき、香炉にくべる

【浄土真宗本願寺派の焼香のマナー】

焼香は1回
香を押しいただかずに香炉にくべる

【浄土真宗大谷派の焼香のマナー】

焼香は2回
抹香を押しいただかずに香炉にくべる

【臨済宗の焼香のマナー】

焼香は1回
右手の3本の指で抹香をつまみ、反対側の手を添え、顔の高さまで押しいただき、香炉にくべる

【曹洞宗の焼香マナー】

焼香は2回
1回目は右手の3本の指で抹香をつまみ、左手を軽く添え、額の高さに押しいただき、香炉にくべる。
2回目は押しいただかずに香炉にくべる

【日蓮宗の焼香のマナー】

焼香は僧侶は3回、一般会葬者は3回が多い
右手の親指と人差し指で抹香をつまみ、静かに香炉にくべる

〜お焼香は主に3つの形式でおこなわれる〜

お焼香は基本的に故人との関係の近さに基づいて順番に行われます。喪主が最初にお焼香を行い、その後に遺族、親戚、参列者と順に続きます。式場内では事前に席次が決められているため、スタッフの案内に従って順番に進められます。ただし、式の規模によっては2人または3人が同時にお焼香を行う場合もあります。

お焼香は主に以下の3つの形式で行われることが一般的ですので、それぞれの順番についてご説明いたします。

【立礼焼香の焼香のマナー】

一般的な斎場で行われるご葬儀では、主に「立礼焼香」という形式が一般的です。この方法では、各自が自分の席から立ち上がって焼香を行う作法です。遺影の前には焼香台と香炉が設置されており、参列者は順番に席を立ち、焼香を行います。

立礼焼香では、参列者は自分の席から順番に立ち上がり、遺影の前に進みます。焼香台には香炉が置かれており、参列者は香炉から抹香を取り、遺影に対して敬意を表す一礼を行いながら焼香を行います。

【回し焼香の焼香のマナー】

まわし焼香は、着席した参列者の席に香炉を回し、順次お焼香していただく形式です。特に、座礼用の焼香台を配置することが難しい場合などに採用される方法です。

お焼香用の香炉と抹香は一緒にお盆に載せられ、順番に手元に回ってきます。隣の方から回ってきたら、軽く会釈しながら両手で受け取るようにしましょう。お焼香が終わった後は、次の方に香炉と抹香をセットでお渡しします。

【座礼焼香のマナー】

座礼焼香は、文字通り座った状態で行われるお焼香の形式です。この形式は、自宅や寺院の和室で葬儀が行われる場合などに利用されます。基本的には、僧侶が着座している手前に低い焼香台が配置されており、自分の順番が回ってきたら中腰の状態で焼香台に向かい、そのまま座ったままお焼香を行います。

〜最後に〜

この記事を監修した葬儀のプロよりコメント

焼香は宗派によって異なります
事前に知っておくことで当日困りません

仏式のご葬儀に参列する場合、焼香は必ず行われます。宗派や焼香の行われる場所によって、作法が異なるため、以前にご葬儀に参列した経験があっても焼香の作法に戸惑うことがあります。

しかし、焼香だけでなく、ご葬儀において最も重要なのは、故人を偲び、故人の冥福を祈ることです。焼香の意味や基本的な作法を学び、心を込めて焼香を行いましょう。
関 友宜せき・とものり

早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。

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