家族葬はどのように知らせるのが良いのか
どのような基準で家族葬に呼ぶ人を決めるのか、家族葬で葬儀を執り行うことをどう伝えたら良いのか。本来であればご遺族様の意思次第なのですが、悩まれる方は少なくありません。トラブルを回避するためにもしっかりと口頭で伝えることが大切です。
家族葬で見送りたいと思っている
家族葬の伝えかたが知りたい
どこまで呼べばいいか悩んでいる
家族葬であることをきちんと伝えることが重要
家族葬は小規模な葬儀のため、呼ぶ人と呼ばない人の区別がどうしてもできてしまいます。
「なぜ呼んでくれないんだ」と不満をもつ人がいないよう、家族葬であることをきちんと伝えてくださいね。
さらにどのような基準で呼んでいるのかきちんと説明できるようにしておくことが、トラブルを回避する意味でも重要です。
家族葬の知らせかたや、葬儀に呼ぶ範囲まで一般的な基準をご紹介します。
家族葬、どこまで呼ぶ?
家族葬は、親族を中心に行う50名未満の小規模な葬儀のことをさしています。
親しかった友人や仕事関係の方を呼ぶこともあるため、どこまで呼べば良いか悩まれる方も少なくありません。
基本的にはご遺族様が呼びたい人を呼べば良いと思うのですが、参考に一般的な傾向もご紹介します。
●親族は2親等以内
決まりがあるわけではありません。あくまで目安ですが、故人様から数えて2親等以内の親族は呼ばれることが多いです。
祖父母、ご兄弟、お孫さんあたりまでですね。
ハッキリと「〇親等まで」と決めておけば、呼ばない親族への説明もしやすくなります。
●友人・会社関係は特に親しかった人
交友関係が広い故人様だと、ご遺族様は特に悩まれるかと思います。
友人であれば、家族ぐるみの付き合いがある友人や幼いころからの友人など特に親しかった方のみに限定すると人数がしぼれます。
会社関係は直属の上司や相棒だった同僚など、特にお世話になった方を呼ばれると良いと思います。
呼びたい方への連絡方法
結婚や出産などの予定日がある慶事とは違い、訃報は突然やってきます。
家族葬に限らず参列をお願いする際にはスケジュールを調整していただくことになるため、なるべく早く電話でお伝えするのが良いと思います。
その際に「家族葬である」ことをしっかりと伝えてくださいね。メール連絡では読み落とす可能性もあるため、やはり口頭で伝えることに意味があります。
家族葬であることをしっかりと伝えていないと、訃報を聞いた親切な方がご近所にも知らせてくれるかもしれません。
家族葬でなければ連絡の手間が省けてありがたいことですが、家族葬の場合は呼ぶ予定のない方にまで伝わってしまうことになります。
トラブル回避のためにも、電話での連絡が必要です。
遠方で土地勘のない方などには、斎場の地図が載ったPDFファイルをメールしたり、FAXを電話連絡と併せて送るとより丁寧です。
葬儀社に相談いただければすぐに用意します😊
呼ばなかった方への連絡も忘れないで
葬儀には呼ばなかったとしても、故人様の大切な友人や親族に変わりはありません。
家族葬を執り行った後に、訃報通知状を送ると良いかと思います。
ご逝去された日時や、家族葬で葬儀を執り行ったことなどを記載します。
葬儀に呼ばなかったお詫びの言葉も添えてくださいね。
弔問をお断りする場合は、その旨も記載しておくと良いでしょう。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
しっかりと伝えることが大切です
現在では家族葬が主流となっていますが、まだまだ聞きなれない方もいます。
トラブルを回避するためにも、ごく身近な親族だけで執り行いたい旨をしっかりと伝えることが大切だと思います。
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。