葬儀仲介業者を利用するメリット、デメリット
2024.9.3
急いでいるときに短時間でニーズにあった葬儀社を紹介してくれる葬儀仲介会社ですが、紹介された葬儀社が自分の理想としているところかどうかは運次第。葬儀仲介会社の仕組みや、利用するメリット/デメリットを詳しくご紹介します。
仲介業者に葬儀を依頼しようと思っている
どんな葬儀社に依頼したら良いか分からない
葬儀社の選び方が知りたい
葬儀仲介会社とは、仲介だけする存在。その会社は葬儀をしません
葬儀仲介会社は、他の葬儀社に送客だけしている会社のこと。
テレビCMでよく見る「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」といった大手企業がそれです。
問い合わせると、提携しているたくさんの専門葬儀社の中から、ニーズに合う葬儀社を紹介してくれます。
テレビでは葬儀仲介会社と名乗っているわけではないので、ご存じない方はこの業態がまずわかりませんよね。
心が乱れている時に慌てて検索すると、専門葬儀社なのか葬儀仲介会社なのかなんて考えていられません。
だから、テレビでよく聞く有名な葬儀社に依頼したつもりが、実際に連絡がきた葬儀社は聞いたことのない葬儀社で戸惑ったというケースがあるようです。
葬儀仲介を使うと、自分でアレコレ調べる手間がなく、料金も一律です。これはとても便利。
葬儀仲介会社のメリット/デメリットを詳しくご紹介します。
葬儀仲介会社を利用するメリット
・分かりやすい定額料金
「全国どこでも一日葬300,000円」といったように、分かりやすい定額料金で設定されているところが多く、一日葬、家族葬、火葬式といった葬儀の内容別に記載されています。比較的安い料金設定なのも魅力的です。
・手間が省ける
ご遺族様自身で葬儀社の比較をする必要がなく、プランを選ぶだけなので迷いがありません。
病院でご逝去された場合、病院の霊安室を利用できるのは数時間程度。
なるべく早く出ていくよう促されます。
葬儀社が決まるまでは焦ってしまいますよね😅
迅速に葬儀社が手配できるのは、急いでいる時にはとても便利です。
葬儀仲介会社を利用するデメリット
●実際に担当する葬儀社がわからない
担当になる葬儀社によっては、当たりはずれがあるかもしれません。
●仲介料が含まれている
専門葬儀社は、仲介会社に高い手数料を支払うことで、送客を受けています。
手数料は20〜40%と言われているので、もし30万円の式で手数料が40%なら、実際に葬儀社が受け取るのは18万円しかないということ。
こちらとしては30万円ぶんのサービスが受けられるつもりですが、18万円で30万円ぶんのサービスを提供するのは難しいですよね。
人件費や物品のランクなど、質を下げて調整しなければならないかもしれません。
●オプション営業をされることがある
上に書いたように、葬儀仲介会社の案件は葬儀社にとっては利益が少ないのです。少しでもそれを埋めるために、オプションを買うようプッシュされる可能性はあります。
僕も葬儀社ですから、営業したい気持ちは理解できますが、ご遺族様にとってはご迷惑となるかもしれません。
●本当に手数料分のサービスを受けている?
紹介サービスと言っても、転職エージェントや結婚相談所のように細かい要望を聞き出してマッチングするといったサービスではありません。
言ってしまえば、並んでいるプランから選ぶと、近くの葬儀社が来るというシステム。ワンクッション挟むだけで手数料が発生することをどう捉えるかです。
時間を買うという意味ではよいサービスですが、コスパという意味ではよくありません。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
専門葬儀社へ直接ご依頼いただくなら
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。