直葬を終えてから開く送別会「偲ぶ会」のやり方は?
偲ぶ会は故人様が生前お世話になった方々にお礼を伝えるのに良い機会です。主催は誰でも。日時も自由。一周忌の際でもかまいません。内容はアイデア次第。葬儀と違い、宗教儀礼を中心に進行するものではないので、故人様の人柄を反映した会が行えます。流れや費用を簡単にご説明します。
直葬を検討している
偲ぶ会をやるか迷っている
直葬だけでは物足りない気がする
偲ぶ会のメリット
「葬儀は通夜や告別式を行わない直葬で済ませたけれど、やっぱりお世話になった方々にお礼を伝えたい」といった場合にオススメなのが「偲ぶ会」です。
お亡くなりになった直後は、行政手続き、火葬、遺品整理、相続と、しなければならないことが山積みです。気持ちもついて行きませんので、火葬と偲ぶ会を分けて行うとご遺族にとっても精神的な負担が少ないです。
偲ぶ会の流れや、気になる費用をご紹介します。
偲ぶ会の流れ
よくある流れをご紹介します。
偲ぶ会の流れ
①開会の辞
②故人様の紹介
③黙祷
④追悼の言葉
⑤献杯
⑥会食
⑦閉会の辞
偲ぶ会自体が新しいものなので、形式は自由。宗教儀礼を中心に進める葬儀と違って、必ずすべきこともありません(偲ぶ会で、お坊さんに読経してほしければしてもかまいません)。
献杯は、献花や献灯に置き換えてもいいですし、楽器演奏や動画上映などの演出を挟んでもいいでしょう。
葬儀の喪主は最も近い遺族様ですが、偲ぶ会は誰が主催しても良いため、身内でない人ならではの演出(友人たちが代わる代わるエピソードを話すなど)も可能です。
どんな雰囲気の偲ぶ会にしたいのかで考える
粛々とした厳かな会にしたいのか、思い出話を語る和やかな会にしたいのか。
主催者の希望によって、大きく2種類の形式に分かれます。
セレモニー
葬儀のように、祭壇の前に参加者が着席する椅子を並べます。
司会進行に沿ってフォーマルな雰囲気で執り行います。
パーティー
テーブルと椅子が用意された会食スタイルです。
和やかに談笑できる時間が多く、カジュアルな雰囲気で執り行います。
偲ぶ会にかかる費用
費用は会場の規模や形式によって大きく違います。結婚式と同じですね。
パーティー形式では料理などの実費もかさむため、費用は多くなる傾向にあります。
目安としては、参加人数×10,000〜20,000円。
なかなかの金額ですが、お食事を出す場合は会費制とすることも可能です。会費の相場は8,000〜15,000円です。
香典の相場も、偲ぶ会に参加される友人なら10,000円程度、親族であればもっと多いと思います。どちらも金額は同じくらいですよね。
会費制の場合は、香典は辞退してください。
案内状にも明記しましょう。
それでも費用のほとんどが賄えるため、主催者の負担がそこまで多くはないと思います。
この記事を監修した葬儀のプロよりコメント
偲ぶ会は葬儀に
参列できなかった方のお別れの区切りになります
しかし故人様が生前お世話になった方々も、お別れがしたい気持ちは同じ。
一区切りとして、偲ぶ会を開催するのも良いかもしれません。
早稲田大学大学院にて研究。大学卒業後、業界最大手企業へ入社。ライフエンディング領域における多岐にわたる業務に従事し、幅広い分野を経験。仏教葬祭アドバイザー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャルプランナー2級、高齢社会エキスパートの資格を取得。横浜葬儀社の事業責任者として、専門的なアドバイスとサポートを提供し、故人様とその家族様にとって安心した葬儀サービスを提供することに全力を注ぐ。