葬儀の平服とは?男女別の服装と避けたい装いを解説

葬儀や法要の案内に記載される「平服」とは、普段着ではなく、正喪服や準喪服より格式を抑えた略喪服を指すのが一般的です。黒・濃紺・ダークグレーなどを基調に、光沢や目立つ柄、華美な装飾を避けた服装を選びます。主催者から具体的な案内がある場合は、その内容を優先しましょう。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

弔事における平服の意味

一般的な会話では、平服という言葉が普段着を意味することもあります。しかし、葬儀や法要などの弔事で「平服でお越しください」と案内された場合は、Tシャツやジーンズなどのカジュアルな服装を指すわけではありません。

弔事における平服は、正喪服や準喪服ほど格式を求めない略喪服と考えるのが基本です。主催者が平服を指定する背景には、参列者の服装に対する負担を軽くしたい、形式にとらわれず故人を見送ってほしいといった意向があります。

平服は、急な通夜、法要、お別れ会・偲ぶ会などで指定されることがあります。ただし、同じ「平服」という案内でも、式の内容や会場、故人との関係によって適した服装は変わります。案内状に色や服装についての指定がある場合は、そちらに従いましょう。

平服を選ぶときの基本

平服を選ぶときは、色、柄、素材、肌の露出、装飾の5点を確認します。色は黒・濃紺・ダークグレーなどを基本とし、柄は無地か目立たないものを選びます。光沢の強い素材や大きな金具は避け、落ち着いた印象にまとめることが大切です。

平服は喪服より格式を抑えた服装ですが、故人やご遺族へ弔意を示す装いであることに変わりはありません。「喪服でなくてよい」という案内を「自由な服装でよい」と受け取らず、式の雰囲気になじむ控えめな服装を選びましょう。

男女・子ども別の平服

男性の平服

男性は、黒・濃紺・ダークグレーなどの無地または目立たない柄のダークスーツが基本です。シャツは白無地を選び、ネクタイは黒または暗く落ち着いた色を合わせます。葬儀や法要へ参列する場合は、黒無地のネクタイを選ぶと安心です。

靴下と靴は黒を基本とし、ベルトも黒く金具の目立たないものを選びます。ネクタイピンや華美なカフスなどの装飾品は外しましょう。

女性の平服

女性は、黒・濃紺・ダークグレーなどのワンピース、アンサンブル、スーツなどを選びます。パンツスーツも、光沢や目立つ装飾のない落ち着いたデザインであれば選択肢になります。

襟元が大きく開いた服や、袖が極端に短い服は避け、スカートの場合は膝が隠れる程度の丈を目安にします。靴やバッグは黒く装飾の少ないものを選び、ストッキングも黒または肌になじむ落ち着いたものを合わせます。

子どもや学生の平服

学校や園の制服がある場合は、制服を着用できます。制服がない場合は、白いシャツやブラウスに、黒・濃紺・グレーなどのズボンやスカートを合わせます。ワンピースやカーディガンも、色や柄が控えめなものであれば差し支えありません。

靴や靴下も黒・紺・白などの落ち着いた色を選びます。幼い子どもは、華美にならない範囲で、体調や動きやすさを優先して構いません。

平服でも避けたい服装や小物

平服であっても、明るい色、大きな柄、光沢の強い素材、露出の多い服装は避けます。Tシャツ、パーカー、ジーンズ、短パン、スニーカー、サンダルなど、日常的またはスポーティーな印象が強い服装も、特別な指定がない限り弔事には適しません。

バッグや靴は、金具やブランドロゴが目立たないものを選びます。アクセサリーは結婚指輪以外を外しても問題ありません。着ける場合は、一連の真珠など、控えめなものにとどめます。

髪型や化粧も清潔感を意識し、香りの強い香水や鮮やかな色のネイルは控えます。コートを着用する場合は、黒・濃紺・ダークグレーなどの落ち着いた色を選び、式場へ入る前に脱ぐのが一般的です。

服装に迷ったときの判断方法

服装に迷った場合は、案内状に記載された式の名称、会場、服装指定を確認します。「平服」「普段着」「明るい色の服」など、指定されている表現によって適した装いが変わるためです。

具体的な指定が分からない場合は、主催者や葬儀社へ確認すると安心です。確認が難しいときは、黒や濃紺を中心とした略喪服を選び、目立たない装いにまとめると場から大きく外れにくくなります。

よくある質問

「平服」と案内されても喪服で参列できますか?

喪服で参列しても直ちに失礼となるわけではありません。ただし、主催者が形式を抑えたい場合や、参列者の負担を軽くしたい意向で平服を指定している場合は、略喪服のほうが場になじむことがあります。案内の趣旨が分からない場合は、主催者へ確認しましょう。

仕事帰りに参列する場合は着替えが必要ですか?

黒・濃紺・ダークグレーなどの落ち着いたスーツであれば、そのまま参列できる場合があります。明るい色のネクタイや目立つ装飾品は外し、可能であれば黒いネクタイへ替えるなど、弔事に合うよう整えましょう。

夏の平服は半袖でもよいですか?

移動中は半袖でも構いませんが、式中は肌の露出を抑えられる上着やカーディガンを用意すると安心です。ただし、会場の案内や体調を優先し、無理のない服装を選びましょう。

関連する言葉

喪服、家族葬の服装、参列、お別れ会・偲ぶ会、葬儀案内状