精進落としとは?行うタイミングと挨拶・料理を解説

精進落としとは、現代では火葬や初七日法要の後に、僧侶や親族などをもてなす会食を指すのが一般的です。葬儀に関わってくださった方へ感謝を伝え、遺族や親族が一区切りをつける意味があります。行うタイミングや呼び方は地域によって異なるため、葬儀の日程と地域の慣習に合わせて準備しましょう。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

精進落としとは葬儀後に行う会食

精進落としは、葬儀や法要に関わってくださった僧侶、親族、親しい方などを料理でもてなす席です。葬儀を無事に終えたことへの感謝を伝え、故人を偲びながら食事をともにします。

「精進上げ」「精進明け」「お斎」「仕上げ」など、地域によって異なる呼び方をすることがあります。似た会食に通夜振る舞いがありますが、行うタイミングや参加者が異なります。

精進落としの本来の意味

精進落としは本来、故人が亡くなってから四十九日まで精進料理を食べ、忌明けを迎えた後に通常の食事へ戻すことを意味していました。

現在では葬儀の日程や生活環境の変化により、火葬や初七日法要を終えた後に行う会食を精進落としと呼ぶことが一般的です。必ず四十九日まで待って行うものではありません。

精進落としを行うタイミング

現在の精進落としは、主に火葬後または初七日法要後に行います。葬儀・告別式当日に初七日法要まで行う場合は、その日のうちに精進落としを設けることができます。

一般的な流れは、葬儀・告別式、出棺、火葬、収骨、初七日法要、精進落としの順です。ただし、初七日法要を行うタイミングや火葬との順番は、地域、宗派、火葬場や式場の予定によって変わります。

火葬場から式場へ戻って会食する場合のほか、火葬場に併設された控室や料理店などで行うこともあります。移動時間も含めて、会場と開始時刻を葬儀社へ確認しておきましょう。

精進落としに招く人

精進落としには、僧侶、遺族、親族、親しい友人、葬儀の運営に協力してくださった方などを招きます。通夜や葬儀・告別式の参列者全員を招くのではなく、あらかじめ参加者を決めて料理を人数分手配するのが一般的です。

僧侶にも参加の意向を事前に確認します。僧侶が会食を辞退した場合は、地域や寺院の慣習に応じて、御膳料を渡すことがあります。御膳料の要否や渡し方は、葬儀社や寺院へ確認しましょう。

精進落としで用意する料理と費用

精進落としでは、一人ずつ配膳できる会席料理や仕出し弁当などがよく用いられます。通夜振る舞いのような大皿料理ではなく、参加人数に合わせて個別の料理を用意するのが一般的です。

料理の費用は、一人あたり3,000円から8,000円程度が目安とされています。ただし、料理の内容、地域、会場、飲み物の量によって変わります。子どもが参加する場合は、子ども向けの料理を用意できるか確認しましょう。

料理を手配するときは、参加人数、飲み物代、配膳料、会場使用料、変更やキャンセルができる期限を確認します。食物アレルギーや宗教上の食事制限がある参加者についても、事前に確認しておくと安心です。

精進落としの席順

精進落としでは、僧侶が出席する場合は上座へ案内するのが一般的です。次に故人と関係の深い方や年長者などを案内し、喪主や遺族は参加者をもてなす立場として、出入口に近い下座へ座ります。

ただし、会場の広さや席の配置によっては、一般的な席順どおりに案内できないこともあります。高齢の方や移動に配慮が必要な方がいる場合は、形式よりも安全性や移動のしやすさを優先しましょう。

精進落としの当日の流れ

参加者が着席した後、喪主または遺族代表が挨拶をします。その後、献杯を行う場合は、依頼された方が短い挨拶を述べ、静かな声で「献杯」と発声します。参加者も唱和し、杯を高く掲げたり、杯同士を合わせたりせず、静かに口をつけます。

献杯の後に会食を始め、故人の思い出を語りながら過ごします。会食は1時間から2時間程度を目安とすることがありますが、参加人数や当日の日程によって異なります。

終了時には喪主または遺族代表が挨拶をし、葬儀や法要への協力に対する感謝を伝えます。翌日以降の予定や法要に関する案内がある場合は、このタイミングで伝えることもあります。

精進落としの挨拶で伝える内容

開始時の挨拶では、葬儀や法要へ参加していただいたことへのお礼、無事に葬儀を終えられたことへの感謝、故人を偲びながら食事をしていただきたい旨を伝えます。

終了時は、あらためて参列への感謝を伝え、今後も変わらぬ付き合いをお願いする言葉で結びます。長い挨拶にする必要はなく、参加者への感謝が伝わる簡潔な内容で差し支えありません。

はばたきグループには、1級葬祭ディレクターや仏教葬祭アドバイザーなどの有資格者が在籍しています。精進落としを行うタイミングや僧侶への対応など、宗派や地域によって判断が分かれる内容も相談できます。

精進落としを行わない場合の対応

精進落としは必ず行わなければならないものではありません。少人数の葬儀や参加者の都合、費用、会場の条件などを考慮して省略できます。

会食を行わない場合は、持ち帰り用の弁当や品物を渡す方法があります。僧侶が会食へ参加しない場合は、御膳料を用意することもありますが、寺院や地域によって考え方が異なるため、事前の確認が必要です。

通夜振る舞いとの違い

通夜振る舞いは通夜の後に行い、通夜の参列者や親族などをもてなす会食です。精進落としは、火葬や初七日法要の後に、僧侶や親族など葬儀に関わった方へ感謝を伝えるために行います。

通夜振る舞いでは大皿料理を取り分けることがありますが、精進落としでは参加人数を確認し、一人ずつ個別の料理を用意するのが一般的です。見積もりでは、それぞれの料理代と人数を分けて確認しましょう。

よくある質問

献杯の挨拶は誰に依頼しますか?

親族の代表者や故人と親しかった方へ依頼することがあります。喪主が開始の挨拶に続けて献杯の発声を行っても差し支えありません。依頼する場合は、当日ではなく事前にお願いしておきましょう。

僧侶が精進落としを辞退した場合はどうしますか?

地域や寺院の慣習に応じて、御膳料を渡すことがあります。御膳料が必要か、いくら包むか、どのタイミングで渡すかは、葬儀社や寺院へ確認しましょう。

精進落としに子どもが参加する場合はどうしますか?

子どもの年齢や食べられる量に合わせて、子ども向け料理や小さめの弁当を用意します。アレルギーの有無も保護者へ事前に確認しておきましょう。

関連する言葉

初七日、通夜振る舞い火葬場喪主参列