香典返しとは?渡す時期・金額の考え方・品物の選び方を解説

香典返しとは、香典をいただいた方へ感謝を伝えるために贈る返礼品です。一般的には、いただいた香典の3分の1から半額程度を目安に品物を選び、仏式では四十九日の忌明け後に贈ります。ただし、地域の慣習や宗教、香典の金額、葬儀当日に返すかどうかによって準備方法が異なります。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

香典返しとは香典への感謝を伝える返礼品

香典返しは、故人へ香典をいただいたことに対する感謝を伝えるための品物です。香典をいただいた方を対象に、香典額や相手との関係を確認して用意します。

参列へのお礼として渡す会葬返礼品とは目的が異なります。会葬返礼品を渡していても、香典をいただいた場合は、別途香典返しを用意するのが一般的です。

ただし、葬儀当日に香典返しまで渡す「即日返し」や「当日返し」を行う場合もあります。会葬返礼品と香典返しを混同しないよう、葬儀の見積もりでは品物の目的と数量、単価を分けて確認しましょう。

香典返しを贈る時期

香典返しを贈る時期は、主に「忌明け後に贈る方法」と「葬儀当日に渡す方法」に分けられます。宗教や地域によって節目が異なるため、故人の宗教に合わせて準備することが大切です。

仏式では四十九日の忌明け後

仏式では、四十九日の法要を終えた後に香典返しを贈る「後返し」が一般的です。挨拶状を添え、法要を無事に終えた報告と香典への感謝を伝えます。

地域や宗派によっては、三十五日を忌明けとしたり、「満中陰志」など異なる表現を用いたりする場合があります。時期や挨拶状の表現に迷う場合は、寺院や葬儀社へ確認しましょう。

神式では五十日祭の後

神式には仏式の香典にあたる「御玉串料」などがあり、お返しは五十日祭を終えた後に贈るのが一般的です。「偲び草」や「志」などの表書きが用いられますが、地域や神社によって異なる場合があります。

キリスト教式では追悼の節目の後

キリスト教には、本来、仏式の香典返しと同じ慣習はありません。ただし、御花料などをいただいた場合は、カトリックでは追悼ミサ、プロテスタントでは召天記念式など、亡くなってから約1か月後の節目に合わせて返礼品を贈ることがあります。

葬儀当日に渡す即日返し

即日返しでは、香典額をその場で確認せず、あらかじめ用意した一律の品物を葬儀当日に渡します。後日発送する負担を減らせる一方、高額な香典をいただいた場合は、受け取った金額に応じて追加の品物を後日贈ることがあります。

香典返しの金額は3分の1から半額程度が目安

香典返しの金額は、いただいた香典の3分の1から半額程度を目安にする考え方が一般的です。「半返し」と呼ばれることもありますが、必ず半額にしなければならないものではありません。

地域によっては3分の1程度を目安にする場合があり、親族から高額な香典をいただいた場合は、遺族への援助という意味が含まれていることもあります。相手との関係や地域の慣習を踏まえ、機械的に金額を決めないことが大切です。

即日返しを行い、用意した品物の金額では十分でない場合は、後日あらためて差額に応じた品物を贈ります。誰からいくら受け取ったか、当日に何を渡したかを記録しておくと判断しやすくなります。

香典返しに適した品物の選び方

香典返しには、食品、飲料、洗剤、タオルなど、使うとなくなる「消えもの」がよく選ばれます。特定の好みに偏りにくく、保存や持ち運びがしやすい品物を選ぶことが大切です。

相手の好みや家族構成が分からない場合は、受け取った方が品物を選べるカタログギフトも選択肢になります。食品を選ぶ場合は、賞味期限、保存方法、アレルギー表示も確認しましょう。

肉や魚などの生もの、慶事を連想させる品物、置き場所に困る大きな品物は避ける傾向があります。ただし、地域によって選ばれる品物や慣習が異なるため、葬儀社や返礼品業者へ確認すると安心です。

掛け紙と挨拶状を準備する

香典返しには、弔事用の掛け紙と挨拶状を添えるのが一般的です。掛け紙の表書きには「志」が広く使われていますが、西日本では「満中陰志」、神式では「偲び草」などを使うこともあります。

挨拶状には、香典へのお礼、法要や追悼の節目を終えた報告、返礼品を贈る旨などを記載します。宗教によって適切な言葉が異なるため、仏式以外の葬儀では「成仏」「供養」「冥福」などの表現を安易に使わないよう注意が必要です。

香典返しの送り漏れを防ぐ管理方法

香典返しを正しく手配するため、香典帳などを使って、氏名、住所、香典額、いただいた日、即日返しの有無、後日贈る品物を一覧で管理します。

連名で香典をいただいた場合や、会社・団体名義の香典は、返礼先や受け取った人数を確認する必要があります。住所が分からない場合は、忌明けを迎える前に確認しておきましょう。

はばたきグループでは、香典返しを含む葬儀後の複雑な相談を1つの窓口で支援しています。葬儀後に必要な対応をまとめて相談できるため、手配の順序や確認事項を整理しやすくなります。

よくある質問

香典返しを辞退された場合はどうしますか?

香典袋や受付で明確に辞退の意思が示されている場合は、無理に品物を贈る必要はありません。お礼状や電話などで感謝を伝える方法があります。ただし、相手との関係や地域の慣習も踏まえて判断しましょう。

高額な香典には半額の品物を返す必要がありますか?

必ず半額にする必要はありません。親族からの高額な香典には遺族への援助という意味が含まれることもあるため、3分の1程度を目安にするなど、相手との関係や地域の慣習に合わせて判断します。

連名でいただいた香典にはどのように返しますか?

一人ひとりの氏名と金額が分かる場合は、個別に品物を用意する方法があります。少額をまとめていただいた場合は、個包装の菓子など、皆で分けられる品物を代表者や勤務先へ贈る方法もあります。

関連する言葉

香典会葬返礼品、四十九日、香典辞退、会葬礼状