香典とは?金額の考え方と渡し方を解説

香典とは、故人への弔意を表し、ご遺族を支えるために包む金銭です。金額は故人との関係や自分の立場、地域・親族間の慣習によって異なります。金額だけでなく、宗教に合った表書きや受付での渡し方も確認しておくことが大切です。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

香典の意味と役割

香典には、故人を悼む気持ちを表すとともに、葬儀を営むご遺族を金銭面で支える相互扶助の意味があります。本来は仏式で使われる言葉ですが、現在は神式やキリスト教式の葬儀で包む金銭を含め、広い意味で「香典」と呼ぶこともあります。

葬儀案内に「香典辞退」と記載されている場合は、ご遺族の意向を尊重し、無理に渡さないのが基本です。供花や供物についても辞退されていることがあるため、案内の内容をよく確認しましょう。

香典を準備するときの基本

香典の準備は、主に「金額を決める」「宗教に合った香典袋と表書きを選ぶ」「紙幣を納めて袱紗に包む」という順番で進めます。まず葬儀の形式や香典辞退の有無を確認してから準備すると、袋や表書きの選び間違いを防ぎやすくなります。

金額は故人との関係から考える

香典の金額は、故人との関係の深さ、自分の年齢や立場、地域・親族間の慣習をもとに決めます。一般には近い親族ほど高くなる傾向がありますが、同じ立場の親族や職場の人と金額をそろえることもあります。

高額であればよいとは限らず、受け取ったご遺族に香典返しの負担をかけることもあります。「4」や「9」を含む金額は、死や苦を連想させるとして避けるのが一般的です。迷ったときは、同じ立場の親族や職場の担当者へ確認すると安心です。

香典袋を選び、表書きと氏名を書く

表書きは葬儀の宗教や宗派によって異なります。仏式では「御霊前」が広く用いられますが、浄土真宗では通夜や葬儀でも一般に「御仏前」を用います。仏式であることは分かっていても宗派が不明な場合は、「御香典」とする方法があります。

神式では「御玉串料」、キリスト教式では「御花料」などが用いられます。宗教自体が分からない場合は、自己判断で表書きを選ばず、葬儀案内を確認するか葬儀社へ問い合わせましょう。

香典袋の中央下部には、一般に薄墨の筆ペンなどで氏名を書きます。中袋がある場合は、金額・住所・氏名も記載します。香典袋は、包む金額に見合った水引やデザインのものを選び、金額に対して豪華すぎる袋は避けましょう。

横浜葬儀を運営するはばたきグループには、仏教葬祭アドバイザーなどの有資格者が在籍しています。仏式の宗派による表書きの違いなど、判断に迷いやすい点を事前に確認しながら準備できます。

紙幣を納めて袱紗に包む

香典には新札を避ける慣習がありますが、極端に汚れた紙幣や破れた紙幣も適切ではありません。新札しかない場合は、一度折り目を付けてから包めば差し支えないとされています。

準備した香典袋は、そのままバッグやポケットへ入れず、紫・紺・灰色など弔事に適した色の袱紗に包んで持参します。袱紗を使うことで、香典袋の汚れや折れを防ぎ、丁寧な気持ちも示せます。

香典の渡し方

通夜・葬儀の受付で渡す場合

受付では、記帳を済ませてから袱紗を開き、香典袋を取り出します。表書きを受付の方から読める向きに整え、「このたびはご愁傷さまでございます」など、短くお悔やみを述べて両手で渡します。

家族葬などで受付が設けられていない場合は、ご遺族へ直接渡す、または所定の場所へ供えるなど、葬儀社の案内に従いましょう。

参列できない場合

参列できない場合は、代理人に預ける、現金書留で送る、後日弔問して渡すといった方法があります。郵送する場合は、現金を香典袋へ納めたうえで現金書留の封筒に入れ、お悔やみと参列できないお詫びを記した手紙を添えます。

葬儀会場へ送る場合は、到着する時期や受け取りの可否に注意が必要です。送付先や受け取れる時期が分からないときは、事前にご遺族または葬儀社へ確認しましょう。

よくある質問

香典に新札を使ってはいけませんか?

新札の使用が禁止されているわけではありません。ただし、あらかじめ用意していた印象を避けるため、新札には折り目を付ける慣習があります。汚れや破れのない紙幣を選びましょう。

夫婦で参列する場合、香典は別々に必要ですか?

一般には、一世帯につき一つの香典を用意します。通常は世帯主の氏名を書きますが、夫婦ともに故人との関係が深い場合は連名にすることもあります。

通夜と葬儀の両方に参列する場合、香典は2回必要ですか?

香典は、最初に参列した際に一度渡すのが一般的です。通夜で渡した場合は、翌日の葬儀や告別式で改めて包む必要はありません。

香典辞退と案内された場合、供花なら送ってもよいですか?

香典だけを辞退しているのか、供花や供物も含めて辞退しているのかを確認してください。案内だけでは判断できない場合は、葬儀社へ確認するのが安心です。

関連する言葉

香典袋、表書き、御霊前、御仏前、袱紗、香典返し