献花とは?葬儀での意味と基本的な作法を解説

献花とは、祭壇や献花台へ花を供え、故人への祈りや別れの気持ちを表す行為です。キリスト教式の葬儀をはじめ、無宗教葬やお別れ会などで行われます。花の受け取り方や供え方には一般的な流れがありますが、会場や式の形式によって異なる場合もあるため、当日は係員の案内に従いましょう。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

献花の意味と行われる場面

献花には、花を手向けることで故人を偲び、哀悼や感謝の気持ちを表す意味があります。仏式の焼香や神式の玉串奉奠に相当するものとして案内されることがありますが、宗教上の意味や位置づけはそれぞれ異なります。

主にキリスト教式の葬儀、無宗教葬、自由葬、お別れ会・偲ぶ会などで取り入れられます。使用する花は白いカーネーションや菊などが一般的ですが、式の方針によっては故人が好きだった花や、祭壇の雰囲気に合わせた花を用いることもあります。

献花用の花は通常、葬儀の主催者や会場側が人数分を用意します。参列者が自分で花を持参する必要はありません。供えたい花がある場合は、式場によって受け入れ方が異なるため、事前に遺族や葬儀社へ確認しましょう。

献花の基本的な作法と流れ

献花は、係員から花を受け取り、献花台へ供えて黙祷または一礼する流れで行います。会場の配置や式の進行によって順序が変わることもありますが、一般的な手順は次のとおりです。

1.花を両手で受け取る

係員から花を渡されたら、花が右側、茎が左側になるように持ちます。右手で花の下を支え、左手で茎の部分を持つと安定します。花は胸元の高さで丁寧に持ち、振り回したり花先を下げたりしないようにします。

2.献花台の前で一礼する

自分の順番が来たら献花台へ進み、祭壇に向かって一礼します。式の進行によっては、献花台へ進む前に遺族へ一礼する場合もあります。

3.茎を祭壇側へ向けて供える

花を時計回りに回し、茎の切り口が祭壇側、花が自分側を向くようにします。そのまま両手で献花台へ静かに置きましょう。すでに供えられている花の向きや、係員の案内に合わせると安心です。

4.故人を偲んで席へ戻る

花を供えた後は、祭壇の前で黙祷または一礼をします。続いて遺族へ一礼し、静かに席へ戻ります。参列者がキリスト教徒でない場合は、無理に十字を切る必要はありません。

宗教や葬儀形式による違い

キリスト教式では、教派や教会によって祈り方や式の進行が異なります。また、献花は日本のキリスト教式葬儀で広く見られる形式ですが、すべての教会や教派で同じ作法を用いるとは限りません。参列先の形式が分からないときは、司式者や係員の案内に従えば問題ありません。

無宗教葬やお別れ会では、宗教的な作法を設けず、一礼や黙祷によって故人を偲ぶことがあります。花を供える順番や向きについて独自の案内が行われる場合もあるため、自分の作法にこだわるより、式全体の進行に合わせることが大切です。

供花や別れ花との違い

献花と混同しやすいものに、供花と別れ花があります。献花は、参列者が式の中で一人ずつ花を献花台などへ供える行為です。これに対して供花は、遺族や親族、勤務先、友人などが弔意を表すために贈り、祭壇や式場へ飾る花を指します。

別れ花は、出棺前に棺の中へ納める花です。祭壇を飾っていた花などを遺族や参列者が故人の周囲へ手向け、最後のお別れをします。いずれも花によって弔意を表すものですが、行う場面や花を供える場所が異なります。

よくある質問

献花用の花は持参しますか?

通常、献花用の花は主催者や会場側が用意するため、参列者が持参する必要はありません。個人的に花を贈りたい場合は、持ち込みの可否や供花の手配方法を事前に確認しましょう。

献花の際に数珠は必要ですか?

キリスト教式や無宗教葬の献花では、一般的に数珠は使用しません。数珠は仏式で用いる仏具であるため、バッグやポケットにしまって参列します。

献花の向きを間違えた場合は失礼になりますか?

向きを間違えたとしても、それだけで大きな失礼になるものではありません。故人を偲ぶ気持ちを大切にし、係員から案内があれば落ち着いて従いましょう。

関連する言葉

供花、別れ花、無宗教葬お別れ会・偲ぶ会告別式