自宅葬とは?実施条件・必要な準備・費用の注意点を解説

自宅葬とは、故人の自宅やご家族の住まいを式場として行う葬儀です。住み慣れた場所で落ち着いてお別れできる一方、棺の搬出入、室内の広さ、参列者の動線、近隣への配慮など、事前に確認すべき条件があります。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

自宅葬の特徴

自宅葬は、葬儀を行う場所に基づく呼び方です。参列範囲や規模を表す家族葬とは基準が異なり、家族だけで静かに見送る形から、親族や親しい方に参列いただく形まで、人数に応じて内容を調整できます。

故人の愛用品やいつもの部屋に囲まれて過ごせるほか、葬儀式場の利用時間に縛られにくいことが特徴です。一方、自宅葬を行えるかどうかは、建物の構造、参列人数、周辺環境などによって異なります。

自宅葬を実施できるか確認する条件

主な確認事項は、棺を通せる搬入経路、安置や祭壇のスペース、参列者の動線、車両の停車場所、電源、冷暖房、近隣への影響です。玄関や廊下の幅だけでなく、階段、曲がり角、エレベーターの大きさ、室内まで棺を運ぶ際の障害物も確認します。

集合住宅や賃貸住宅では、管理規約や賃貸借契約、共用部分の使用ルールも確認が必要です。棺の搬入、エレベーターの使用、参列者の出入り、案内表示、車両の停車について、管理会社や管理組合への相談が必要になる場合があります。

自宅葬では、建物条件とご家族の負担を具体的に確認する必要があります。はばたきグループには、厚生労働省認定の葬祭ディレクター技能審査に合格した1級葬祭ディレクターが在籍しており、搬入経路や必要な設営を確認しながら、実施できる内容を相談できます。

自宅でのお別れに必要な設営

ご逝去後は、自宅へ棺やご遺体を搬入できるかを確認したうえで、病院や施設などから搬送して安置します。その後、葬儀社と参列範囲、宗教形式、日程、祭壇の有無などを打ち合わせ、必要な設営を進めます。

室内では、安置場所、祭壇や供花、座席、受付、履物や手荷物の置き場を決めます。参列者が多い場合は、待機場所、トイレまでの動線、雨天時の出入りについても確認します。宗教者を招く場合は、読経や焼香を行う場所のほか、可能であれば着替えや休憩に使える場所も用意します。

出棺時は、自宅から霊柩車まで安全に棺を運べるよう、家具の移動、床や壁の養生、棺を運ぶ人員を確認します。道路の状況によっては霊柩車を玄関前に停められないため、停車場所までの経路も事前に決めておきましょう。

近隣への配慮

参列者や車両の出入り、読経や話し声などが近隣へ影響する可能性があります。必要に応じて、葬儀を行う日程や人の出入りが増える時間帯を、影響が想定される範囲へ伝えておくとトラブルを防ぎやすくなります。

ただし、故人やご家族の希望により葬儀を広く知らせたくない場合は、案内する相手を限定できます。葬儀社と相談し、屋外の案内表示を設けない、供花を室内へ収める、車両の到着時間を分散するなどの方法を検討します。

自宅葬の費用

自宅葬では、一般に葬儀式場の使用料はかかりませんが、搬送、ドライアイス、棺、祭壇、供花、車両、火葬などの費用は必要です。家具の移動や養生、屋外用のテントや椅子、音響設備、追加スタッフなど、自宅ならではの設営費が加わる場合もあります。

見積もりでは、基本料金に含まれるものと、自宅の条件によって追加になるものを分けて確認します。式場を利用する場合と同じ参列人数・葬儀内容で比較し、費用の総額だけでなく、ご家族が参列者対応や片付けをどこまで担うかも考えて判断することが大切です。

よくある質問

マンションでも自宅葬はできますか?

建物の構造と管理規約によります。棺をエレベーターや廊下で運べるか、共用部分を利用できるか、参列者や車両の出入りに問題がないかを、管理会社や管理組合へ確認します。

自宅葬では必ず祭壇が必要ですか?

祭壇は必須ではありません。棺の周りを花や写真、故人の愛用品で整える簡素な形も選べます。宗教形式やご家族の希望に合わせて決めましょう。

自宅が狭い場合はどうすればよいですか?

家具を移動して家族だけで行う方法や、自宅では安置とお別れの時間だけを設け、通夜や告別式は葬儀場で行う方法があります。搬入経路を含め、葬儀社に現地を確認してもらうと安心です。

関連する言葉

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