葬儀の喪主挨拶【そのまま使える例文集とポイント】

ご葬儀で喪主が参列者へ感謝を伝える挨拶。深い悲しみの中で言葉を紡ぐことに、ご不安に思われる方が多くいます。

この記事では、そのまま使える場面別の例文を紹介します。緊張せずに大役をやり遂げるためのマナーも解説しますので、ご参考になさってください。

この記事はこんな人におすすめ

  • 喪主の挨拶の例文を知りたい方
  • 緊張しやすいので不安な方
  • 失敗しないコツを知りたい方
目次

喪主挨拶の基本構成と
マナー

喪主の挨拶は、参列者へのお礼、亡くなったことの報告、故人さまのエピソード、結びの言葉の4つで構成するのが基本です。

挨拶の基本構成4ステップ

喪主の挨拶は、基本的な構成を知っておくと文章をまとめやすくなります。

以下の表は、一般的なご挨拶の流れをまとめたものです。これら4つの要素を組み合わせることで、温かいご挨拶になります

順番構成要素お伝えする内容
1参列へのお礼お忙しい中お集まりいただいたことへの感謝、喪主の自己紹介
2亡くなったことの報告いつ、お別れを迎えたかというご報告
3故人を伝えるエピソード生前の人柄や趣味、思い出など(なくてもかまいません)
4結びの言葉これからへの決意と、今後の変わらぬお付き合いのお願い

挨拶を準備する際の手順

ご自身の言葉で原稿を作成する場合は、以下の手順で進めるとスムーズです。

  1. 基本構成に沿って、お伝えしたい内容の軸を決める
  2. 故人さまとの思い出を振り返り、使えそうなエピソードをひとつ選ぶ
  3. 例文を参考にしながら、メモや原稿用紙に書き出してみる
  4. 時間を計りながら、ゆっくりと声に出して読み上げる

失敗しないコツとマナー

人前で話すことが苦手な方向けに、失敗しないコツも紹介します。

とにかくゆっくり話す

緊張すると早く終わらせたくて早口になり、早口になるとミスしやすくなります。喪主の挨拶はゆっくりの方が場の雰囲気に合っています

カンペを持参して読み上げる

緊張してしまう方は、メモを持って読み上げても大丈夫です。そうされる方は多くいらっしゃいますので、失礼でもおかしくもありません。

下を向きっぱなしでもいい

メモに静かに目を落とし、そのままの姿勢で読むだけなら、参列者が視界に入らないので緊張しにくくなります。

最後のお礼とお辞儀の時だけ顔を上げましょう。ご葬儀の場ですから、うつむいていても自然なことです。

深々と印象深いお辞儀をして伝える

話すのがどうしても苦手な方は、短い挨拶にしてしまうのも一つの方法です。短いと変な印象にならないか心配な方は、無言でゆっくりと深いお辞儀をするのがおすすめです。

腰から折って頭を下げたら、下げきったところで2〜3秒停止します。人生で一番長くゆっくりしたお辞儀をするお気持ちで。

左右、そして中央にお辞儀をすることで、心のこもった感謝を伝えることができます。

一都三県でご葬儀を承るはばたきグループには、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが在籍しています。ご挨拶の内容や当日の進行など、ご心配なことがあれば何でもご相談いただけます。

喪主のご挨拶は、ご家族を代表して、ご葬儀にお集まりいただいた皆さまへ感謝の気持ちをお伝えする場です。立派な言葉を並べる必要はありません。「ご会葬への御礼」と「故人さまが生前に賜ったご厚情への御礼」、この2つが伝われば十分です。

とはいえ、何をどの順番で話せばよいのかわからず、ご不安に思われる方が多くいらっしゃいます。ここでは、挨拶を組み立てるパーツごとの言い回しと、場面ごとにそのままお使いいただける全文例をまとめました。

喪主挨拶は4つのパーツで構成

どの場面のご挨拶も、組み立ては同じです。

  1. 御礼と名乗り
  2. ご逝去のご報告
  3. 故人さまのお人柄
  4. 結びの言葉

この順に話せば自然にまとまります。

パーツ話す内容目安の長さ省略
① 御礼と名乗りご会葬への御礼と、自分が誰なのか15秒ほど入れる
② ご逝去のご報告旅立った日と年齢、最期の様子20〜30秒入れる
③ 故人さまのお人柄思い出やお人柄が伝わる話30秒〜1分省いてよい
④ 結びの言葉今後のお付き合いのお願いと御礼15秒ほど入れる

③を省けば1分ほど、丁寧に述べても全体で3分以内に収まります。

以下の文例のなかの【 】は、お名前・年齢・日付などを差し替えていただく箇所です。
読み上げる紙を手に持っていても失礼にはあたりませんので、無理に覚えようとせず、書いたものをお持ちください。

例文集【組み合わせて作る】

ご自身の言葉で作りたい方は、この章の①〜④からお好きなものを選び、順につなげてください。
それだけで挨拶文が一つ完成します。

① 参列への御礼と名乗り

長い自己紹介は必要ありません。自分が誰なのかを端的にお伝えします。
本来喪主を務める方に代わって挨拶する場合は、誰に代わって述べるのかを添えるとよいでしょう。

ただし悲しみで話せないなど、伝えづらい事情は詳しく述べる必要はありません

もっとも短く名乗る(基本形)

本日はお忙しいなか、父【◯◯】の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございます。長女の【◯◯】でございます。

弔意への御礼を添える

ご家族を代表いたしまして、喪主の【◯◯】より一言ご挨拶を申し上げます。本日は冷たい風のなか、父【◯◯】の葬儀にご参列くださり、誠にありがとうございました。また、多くのご弔意を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

ほかのご家族が来られない事情を伝える

ご多用中にもかかわらず、父【◯◯】の葬儀に多数足をお運びいただき、誠にありがとうございます。私は次女の【◯◯】でございます。長女の【◯◯】は現在海外に住んでおり、帰国が間に合いませんでした。家族を代表して、わたくしがご挨拶させていただきます。

入院中の母に代わって述べる

本日は、父【◯◯】のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。入院中の母に代わり、長男の【◯◯】がご挨拶させていただきます。おかげさまで、葬儀・告別式ともに、つつがなく済ませることができました。

② ご逝去のご報告

旅立った日と年齢をお伝えします。病名や亡くなった経緯は、明言しなくてかまいません。苦しい最期であった場合は、詳しく述べないことがほとんどです。「死」という直接的な言葉は避け、逝去・他界・永眠・旅立ちなどに言い換えます。

自宅で安らかに旅立った場合

父は、去る【◯月◯日】、【八十】歳にて、自宅で永眠いたしました。これまで大きな病気ひとつしない父でしたので急なことではありましたが、いつものように晩酌を楽しみ、いつものように眠りにつき、これ以上ないほど安らかな最期でございました。

家族に見守られて旅立った場合

母は、【◯月◯日】、【六十】歳で息を引き取りました。最期は孫たちも含め家族【十五】人が病室に集まることができ、皆に見守られながらの穏やかな旅立ちでございました。入院しておりました【半年】ほどの間、多くの方からお見舞いと、あたたかい励ましのお言葉を頂戴し、感謝に堪えません。

高齢で天寿を全うした場合

【◯月◯日】、父は【九十八】歳の高齢をもちまして他界いたしました。まさに大往生と申しましょうか、最期まで自分の足で歩き、自分の歯で食事ができることを、父はよく自慢にしておりました。寂しくはありますが、充実した毎日を過ごしながら天命を全うしたことは、家族にとって何よりの慰めでございます。

③ 故人さまのお人柄が伝わるエピソード

このパーツは省いてもかまいません。入れる場合も、話す量は自由です。ただし、少し長くなるときでも全体で3分程度に収めるようにしましょう。

明るく、よく笑う人だった

母はユーモアのある人で、とてもよく笑う人でした。失敗を笑い飛ばすあの明るさが、いつも家族の中心にありました。きっと今も、天上から私たちに微笑みかけていることと思います。

趣味を通じて多くの友人に恵まれた

多趣味だった父は、釣りにヨットにゴルフにと、本当に充実した人生を送りました。趣味を通して多くの友人にも恵まれ、おかげさまで本日もこれほど多くの方にご参列いただいております。父はいつも、友人とどこへ行った、何をしたと、楽しそうに話しておりました。生前に賜りました皆さまのご交誼に、あらためて御礼申し上げます。

仕事に情熱を注いだ人だった

母は【看護師】として定年まで勤め上げました。小さいころは、夜勤で母がいない夜を寂しく思ったものでしたが、情熱を持って仕事に向き合う母の後ろ姿は、私にとって誇りであり、憧れでもありました。

厳格な人だった/参列者から新たな一面を知って

親しい方はご存じのとおり、父は絵に描いたような昭和の頑固親父でございました。皆さまにはご迷惑をおかけしたこともあったかと存じますが、今はこうして子どものように穏やかな顔で眠っておりますので、何とぞご容赦いただければと思います。

先ほど、元同僚の方やご友人から父との思い出を伺い、意外にも繊細な一面があったのだと知って、実は非常に驚いております。家族の前では、いつも理想の男でいたかったのかもしれません。私にとっては、怖くもあり、憧れでもある父親でございました。

④ 結びの言葉

最後は今後のお付き合いのお願いと、あらためての御礼で締めくくります。出棺前であれば、故人さまとのお別れを促す一言を添えてもよいでしょう。

お別れを促して締める(出棺前)

父のいない家は寂しい限りですが、今の父の安らかな顔を眺めておりますと、長い治療から解放されてほっとしているようにも思えます。最後まで弱音を吐かずに努めた父を、讃えたいと思います。皆さまも、どうか父の顔を見てお別れをしてください。本日は、誠にありがとうございました。

今後のお付き合いをお願いする

皆さまに見送っていただき、母も喜んでいることと思います。生前、母にしてくださいましたように、今後とも、私たち家族と変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

感謝の言葉だけで短く締める

父がこのように充実した人生を全うできましたのも、皆さまのおかげでございます。故人に代わりまして、心より御礼を申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

前を向く気持ちを伝えて締める

まだ信じられぬ思いではおりますが、きっと母が見守っていてくれると信じ、残った家族で支え合ってまいります。本日は、お忙しいところご会葬賜り、誠にありがとうございました。

通夜の挨拶文例

ここからは、そのままお使いいただける全文の例を場面別にご紹介します。通夜のご挨拶は、閉式のあとに喪主が述べるのが一般的です。翌日の葬儀・告別式のご案内を添えると、参列された方が動きやすくなります。

【基本】通夜の御礼と翌日のご案内(約40秒)

本日はご多用のところ、亡き父【◯◯】の通夜にお参りくださいまして、誠にありがとうございました。生前に賜りましたご厚情に、家族一同、心より御礼申し上げます。

これほど多くの皆さまにお見送りいただき、父もさぞ喜んでいることと存じます。なお、葬儀ならびに告別式は、明日【◯月◯日】午前【◯時】より、【◯◯斎場】にて執り行います。ご都合がつくようでしたら、お見送りいただければ幸いです。

本日は誠にありがとうございました。

慰めや励ましのお言葉をいただいたとき(約30秒)

本日はご多用のところ、またお足元の悪いなか、多くの皆さまにお参りいただき、誠にありがとうございました。

先ほどから温かい慰めと励ましのお言葉を頂戴し、家族一同、深く慰められております。亡き父も喜んでくれていることと存じます。

お疲れのところ、遅くまで本当にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。

通夜振る舞いへご案内するとき(約30秒)

本日はご多用のところ、父【◯◯】の通夜にお集まりくださいまして、誠にありがとうございました。

ささやかではございますが、別室にお食事とお飲み物をご用意しております。お時間の許す方は、どうぞ召し上がりながら、父の思い出をお聞かせいただければ幸いです。

本日は誠にありがとうございました。

通夜振る舞いをお開きにするとき(約30秒)

本日はお忙しいなか、遅くまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。皆さまから父の思い出を伺うことができ、家族にとって何よりの慰めとなりました。

夜も更けてまいりましたので、このあたりでお開きとさせていただきます。なお、葬儀ならびに告別式は、明日【◯時】より【◯◯斎場】にて執り行います。

どうぞお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。

【葬儀委員・町内会代表】告別式のご案内を兼ねて(約40秒)

ご列席の皆さまに、葬儀委員を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。本日はご多用のところ、また遠方からもわざわざお参りくださいまして、誠にありがとうございました。深く感謝申し上げます。

【◯◯】さんの告別式は、明日【◯月◯日】午前【◯時】より、【◯◯斎場】にて執り行います。何とぞ多くの皆さまのご臨席を賜りますようお願い申し上げます。なお、町内会の役員の皆さまには、開式の三十分前までにご参集くださいますようご案内申し上げます。

本日はありがとうございました。

葬儀・告別式(出棺時)の挨拶文例

喪主のご挨拶のなかで、もっとも参列者の多い場面です。お立場と、旅立ちまでの経緯によって話す内容が変わりますので、近いものをお選びください。

お子さまが喪主を務める場合

できるだけ短く、簡潔に述べたいとき(約40秒)

本日はご多用のところ、わざわざお参りいただき、またご焼香を賜りまして、誠にありがとうございました。父が生前に賜りましたご厚情に、あらためて御礼申し上げます。

これからは兄弟で力を合わせ、母を大切にし、父が安心して見守ってくれるような家庭を築いてまいります。今後とも、父の生前と変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

高齢で天寿を全うした場合(約1分30秒)

本日はご多用のところ、父【◯◯】の葬儀にわざわざご会葬くださいまして、誠にありがとうございました。また、ご丁重なご弔意ならびにご厚志を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

父は家督を私にゆずりましてから【二十】年ほど、好きなことをして穏やかに過ごしておりました。【昨日】明け方、眠るように【八十八】年の生涯を閉じました。若いころから苦労の絶えない人生ではありましたが、最期は安らかで、子として何よりの慰めでございました。

父が晩年を穏やかに過ごせましたのも、ひとえに皆さまのご厚情のたまものと、深く感謝しております。これからは残された家族が力を合わせ、父の思いを受け継いでまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、御礼のご挨拶といたします。

家業・会社を継ぐ立場で述べる場合(約2分)

皆さまには、ご多用のところ、また【お暑い】なか、亡き父【◯◯】の葬儀にかくも多数ご参列くださいまして、誠にありがとうございました。長男の【◯◯】でございます。喪主として、一言ご挨拶を申し上げます。

父は【昭和◯】年に【◯◯県◯◯市】で生まれ、【◯◯大学】を卒業後に上京し、祖父が創業した【株式会社◯◯】に入りました。【昭和◯】年に会社を引き継ぎ、以来今日まで、多くの移り変わりのなかを歩んでまいりました。社業がここまで続けてこられましたのも、ひとえに皆さまのご厚情のおかげと感謝しております。

【七十二】年の生涯を、父は悔いなく過ごせたものと存じます。皆さまへの感謝を胸に旅立ったことと思います。父になり代わりまして、心より御礼申し上げます。

これからは残された母を大切にし、家族で力を合わせて父の思いを受け継ぎ、社業の発展に努めてまいります。父の生前と変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、御礼の言葉に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

急なお別れとなった場合(約1分30秒)

本日はご多用のところ、またお休みのところを、かくも多くの皆さまにご会葬賜り、誠にありがとうございました。会社の皆さまや先輩、ご友人の方々からは、心のこもったお別れのお言葉を頂戴し、父もさぞ喜んでいることと存じます。生前に賜りましたご厚情に、厚く御礼申し上げます。

父は勤勉で実直な人でした。朝は五時に起きて調べものをし、夜は【十二時】過ぎまで机に向かっている、そんな毎日でございました。【一昨日】、突然に倒れ、私たちが病院へ駆けつけたときには、すでに意識がありませんでした。まだ【六十一】歳、元気だった父との別れが、今も信じられずにおります。

今はただ、父の分まで精一杯努めてまいりたいと思うばかりです。私はまだ未熟でございますので、これまで以上のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

配偶者(夫・妻)が喪主を務める場合

【夫が喪主】長年連れ添った妻を見送るとき(約1分30秒)

本日はご多用のところ、亡き妻【◯◯】のために、わざわざご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。おかげをもちまして、葬儀も滞りなく終えることができました。皆さまの温かいお心に見送られ、妻もきっと喜んでいることと存じます。生前に何かとお世話をいただきました皆さまに、妻に代わりまして厚く御礼申し上げます。

妻は【七十三】歳でございました。これといった趣味も持たず、ただ黙々と家族のために働く姿ばかりが思い出されます。もっと好きなことをさせてやればよかったと、悔やむ気持ちが今も込み上げてまいります。

おかげさまで、娘も孫たちも元気にしております。私はこれからも、この家で妻の位牌を守りながら過ごしてまいります。どうぞ、これまでと変わらぬお付き合いを賜りますようお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

【夫が喪主】若くして妻を見送るとき(約2分)

本日はお忙しいところ、妻【◯◯】の告別式にご参列くださり、最後までお見送りくださいまして、誠にありがとうございました。また、多くの皆さまよりご弔慰ならびにご厚志を賜りましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

結婚から【二十】年、二人の子どももようやく手を離れ、これからは好きなことをして過ごすのだと、妻が楽しみにしていた矢先のことでございました。【四十四】歳で病を告げられたときには、私もしばらく仕事が手につきませんでした。

それでも入院中は、毎日子どもたちに囲まれ、これまでにない濃やかな時間を過ごすことができました。先生や看護師の皆さまの手厚い看護のおかげで、身体の苦痛も少なく、安らかに旅立つことができました。妻として、母として、本当によく努めてくれたと思います。最期に「みんな、ありがとう」と言ってくれたことが、家族にとって何よりの慰めでございます。

これからは二人の子どもと歩んでまいります。男手ひとつでは行き届かないことも多いかと存じますが、どうぞこれまでと変わらぬお付き合いをいただきますようお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

【妻が喪主】夫を見送るとき(約1分)

本日はご多用のところ、亡き夫【◯◯】の葬儀ならびに告別式にご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。また、ご丁重なご弔意を賜り、厚く御礼申し上げます。

夫は【◯◯】の仕事一筋に歩み、家では多くを語らない人でございましたが、皆さまに支えていただいたことを、いつも有り難いと申しておりました。これほど多くの方にお見送りいただき、夫もさぞ喜んでいることと存じます。

これからは子どもたちと力を合わせ、夫が大切にしていたものを守ってまいります。至らぬことも多いかと存じますが、夫の生前と変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

喪主に代わって述べる挨拶文例

喪主が幼い場合や、悲しみで言葉が出ない場合は、ご親族の代表が代わって述べても差し支えありません。その際は、冒頭で「どなたが」「どのような立場で」話すのかを名乗ると、参列された方に伝わりやすくなります。

【親族代表】故人さまの弟として出棺前に述べる(約1分30秒)

本日は皆さまご多用のところ、わざわざご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。出棺に先立ちまして、【◯◯】家を代表し、一言ご挨拶を申し上げます。

兄【◯◯】は【昭和◯】年に【◯◯市】で生まれ、大学卒業後に【◯◯株式会社】へ入り、【平成◯】年に退職するまで、仕事一筋にまじめな人生を歩んでまいりました。退職後は、かつての同僚の皆さまと旅行に出かけたり、地域の集まりでご親交をいただいたりと、晩年を楽しく過ごすことができました。それが家族にとって何よりの慰めでございます。

子どもたちもそれぞれ立派に成長し、兄にはもはや心残りはなかったものと信じております。私ども親族一同、これからも心を合わせてまいります。残された家族に対しまして、生前にも増してのご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

【親族代表】喪主がまだ学生のため代わって述べる(約2分)

皆さま、本日はご多用のところ、多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。ご家族、ご親族を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。私は、亡き【◯◯】の弟の【◯◯】でございます。本来であれば喪主の【◯◯】がご挨拶申し上げるところですが、まだ学生の身でございますので、私が代わりまして御礼の言葉を述べさせていただきます。

故人は【昭和◯】年に【◯◯株式会社】へ入り、定年後も引き続きお世話になっておりましたが、【◯月◯日】、【心不全】のため他界いたしました。在職中は会社の皆さまに大変お世話になり、本日の葬儀も、社長さまをはじめ社員の皆さまのご厚情によりまして、かくも立派に営むことができました。心より有り難く存じております。

これほど多くの皆さまにお見送りいただき、兄もきっと喜んでいることと思います。これからは私ども親族が力を尽くし、子どもたちが安心して歩んでいけるよう支えてまいります。皆さまには、兄の生前と変わらぬご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

【葬儀委員長・町内会長】地域の代表として述べる(約1分30秒)

本日はご多用のところ、【◯◯】さんの葬儀に多数ご参列いただきまして、誠にありがとうございました。おかげをもちまして、本日の葬儀を滞りなく執り行うことができました。葬儀委員長として、ご家族・ご親族に代わりまして、厚く御礼を申し上げます。故人もきっとお喜びのことと存じます。

【◯◯】さんは、この地域の発展に長く力を尽くしてくださった方で、近ごろは【公民館の建設】に熱心に取り組んでおられました。完成を目前にしての旅立ちは、さぞ心残りであったことと存じますが、私どもが一致団結し、そのお志をしっかりと受け継いでまいります。どうぞ安心してお休みいただきたいと思います。

最後になりましたが、ご会葬の皆さまには、【◯◯】家のご家族に対しまして、故人の生前と変わらぬご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。はなはだ簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

初七日法要・精進落としの挨拶文例

初七日法要のあとには、お世話になった方々をお料理でもてなす精進落としを行います。始めとお開きの2回、喪主が短くご挨拶をするのが一般的です。

始めのご挨拶(約1分)

喪主として、一言ご挨拶申し上げます。ただいまは、ご丁重な初七日のお勤めを賜りまして、誠にありがとうございました。

父の容体が急変いたしました【一昨日】より、皆さまには何かとお世話になりました。おかげさまで葬儀も滞りなく済ませることができ、御礼の言葉もございません。あまりに急なことで、これから先のことはまだ考えが及びませんが、皆さまのお力添えをいただきながら、家族で力を合わせ、父の思いを守ってまいります。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

十分な用意ではございませんが、父の好きだったお酒をご用意しております。生前の思い出などをお聞かせいただきながら、ごゆっくりお過ごしいただければ幸いです。本日は誠にありがとうございました。

お開きのご挨拶(約30秒)

本日は最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。皆さまから父の思い出を伺うことができ、家族にとって何よりの供養となりました。

名残は尽きませんが、そろそろお時間となりましたので、このあたりでお開きとさせていただきます。今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。どうぞお気をつけてお帰りください。

挨拶で避けたい忌み言葉

ご挨拶を自分の言葉に書き換える際は、次の言葉が入っていないかだけご確認ください。うっかり口にしてしまっても、咎められることはありませんので、気を張りすぎずにお読みください。

種類避けたい言葉言い換え
重ね言葉重ね重ね/たびたび/いろいろ/ますますあらためて/何かと/さらに
繰り返しを連想再び/続いて/追ってのちほど/このあと
直接的な表現死亡/死んだ/生きていたころご逝去/他界/永眠/旅立ち/生前
不吉とされる語浮かばれない/迷う安らかに/お休みください

ご挨拶の内容や当日の進行でご心配なことがありましたら、些細なことでも、まずはご相談ください。一都三県でご葬儀を承るはばたきグループでは、当日の流れに合わせた文面のご相談も承っております。ご葬儀の流れはこちらからご覧いただけます。

喪主挨拶の全体例文

「遺族を代表し、ご挨拶させていただきます。長男の太郎です。

本日はお忙しい中、父、二郎の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございます。

父は、去る2023年10月10日、80歳にて、永眠いたしました。

仕事を退職した後も何かと気にかけてくださった株式会社○○のみなさん、父の趣味だった登山の仲間のみなさん。長い間、ひとかたならぬご厚情を賜りました。父に代わり御礼申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。」

家族葬と一般葬での
挨拶の違い

ご家族や近しい親族のみで見送る家族葬では、喪主の挨拶を省略しても差し支えありません。

改まって感謝の口上を述べられると、他人行儀にも感じられる場合があるためです。見送る時に「今日は本当にありがとうね」「また連絡するね」と手を取り合うだけで十分でしょう。

少し気を使いたい親族には、個別に「本日はご会葬くださり、ありがとうございました。父も喜んでいることと思います」と挨拶されればよいと思います。

司会進行は葬儀社のスタッフが行いますので、挨拶を省略しても特に問題はありません。

喪主の挨拶に関する
よくある質問

挨拶を別の人に代わってもらう場合、いつまでにスタッフへ伝えればよいですか?

ご無理をなさらず、開式の30分前までに担当の葬儀スタッフへお伝えください。ご親族のどなたかが代読される旨を、司会者から自然な形でご案内いたします。直前の変更でも私たちが柔軟に対応いたしますので、どうぞご安心ください。

喪主の挨拶では、忌み言葉に気をつけるべきですか?

はい。ご葬儀の場では不幸が続くことを連想させる表現は避けるのが一般的なマナーとされています。代表的な言い換え例は以下の通りです。

避けるべき表現言い換えの例
たびたび、重ね重ね(重ね言葉)よく、深く、本当に
続く、再び、追って今後とも、ご縁がありましたら
苦しむ、迷う穏やかに、安らかに
エピソードを話す際に、宗派ごとの違いはありますか?

基本的には思い出をお話しいただく内容に制限はございません。ただし、仏式や神式など宗教形式によって、お別れの言葉のニュアンスが変わることはございます。ご不安な場合は、事前に私たち葬儀社のスタッフへ原稿をお見せいただければ、適切なアドバイスを差し上げます。

まとめると...

喪主の挨拶で
後悔しないために

喪主の挨拶は、感謝を伝えることが目的ですから、お礼さえ伝われば十分です。盛り上げたりうまく喋る必要はありません。

悲しみにより途中で声を詰まらせる方は多いですし、スラスラとうまく話せないのは自然なことです。挨拶の内容は、一度書き出して読んでみると長さもわかりますし練習になります。

ご不安なことがありましたら、遠慮なくスタッフにご相談ください。喪主としての役割は大変ですが、ご自身の言葉で想いを伝えることが何よりのご供養になります。