自宅安置は棺に入れないケースが多い?納棺と自宅出棺の流れ

ご遺体を安置するなら棺、と思い込んでいる方が意外と多いですが、自宅安置の場合は必ずしも棺に入れるわけではありません。

むしろ入れないケースのほうが多かったりします。大切にシーツに包んで安置されるので、ご安心くださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • 自宅安置を検討している
  • 安置を自宅と安置所どちらにするか迷っている
  • 自宅安置から出棺までの流れや心構えが知りたい
目次

自宅出棺は棺に入れない?自宅安置の現状

テレビドラマや映画などでは自宅から棺に入った状態で出棺する場面が描かれるため、何となくご遺体は常に棺に収められているものというイメージを持つ方が多いです。

実際には自宅安置の場合、シーツでお身体を包んだ状態で安置したのち、お身体のまま自宅から斎場にむけて出発するケースがほとんどです。流れを詳しくご説明します。

納棺を行う場所の違い(自宅・斎場)

マンションやアパートといった集合住宅の場合、ほとんどの場合、棺は入りません。玄関や廊下を通ったとしても、エレベーターの奥行きが足りない建物が多いです。首都圏では戸建てでも狭いので、安全に棺を出し入れすることが難しいです。

玄関が無理なら掃き出し窓を使うのは、実はOKです。昔は棺は縁側から出すものでした。故人様がお戻りになることがないように……と生者の出入り口である玄関を避ける意味があったそうです。不幸そのものを不浄と考えたのかもしれませんね。

今は掃き出し窓や縁側から出すのも難しいケースが多いため、やはり自宅安置でも棺を使わないことが多くなりました。そのため、ご遺体を棺にお納めする納棺式は、斎場で行うことが多いのが現状です。

その場合はご遺体はシーツで包んだ状態で自宅を出発します。棺のような硬いガードがないと不安かと思いますが、大切に丁寧にお運びしますのでご安心くださいね。

納棺の場所特徴と傾向
斎場での納棺現在もっとも一般的。自宅からシーツでお包みして出発し、斎場に到着してから納棺式を行います。
ご自宅での納棺大きな窓が一階にあったり、玄関が大きければ可能です。ご希望があればご自宅での納棺式も行えます。

自宅安置から納棺・自宅出棺までの流れ

納棺式のタイミングや、自宅出棺までの具体的な流れについてご説明します。

納棺式のタイミングと手順

納棺式は、通夜の前に行われます。所要時間はだいたい2時間くらいが目安。一般的にはお通夜の4〜5時間前、遅くとも2時間前には執り行います。

納棺師を頼んでいる場合、プロの手によって進行していきます。出来ることはご遺族様で行ってもかまいません。自宅でも斎場でも納棺式の流れに違いはありません。

  1. 末期の水
    故人様の唇を軽く湿らせてあげる儀式です。安らかな旅立ちを願って、故人様と血縁関係の深い順番に行います。
  2. 湯灌
    浴槽に湯を溜めて身体を清めます。現世の苦しみを洗い流す、新しい旅の支度のひとつといった意味があります。湯灌は必ず必要なものではないので、ご希望に沿って行います。病院で亡くなった場合は看護師さんがエンゼルケアの一環として清拭をしてくださいます。衛生的には清拭(アルコールを使用します)のみで十分です。今は、湯灌を行わない方も多いです。
  3. 死化粧
    男女問わず生前の元気だった頃に近づけるよう、メイクを施します。髪を整えたり、保湿ケアも一緒に行われます。
  4. 着替え(身支度)
    昔は死装束という真っ白な着物に、手甲、脚絆、足袋で身支度をしました。近年では思い出の洋服や故人様が好きだった服を着せることも多いです。
  5. 納棺
    いよいよ納棺です。故人様と血縁関係の深い方と一緒に行います。ご遺体を棺におさめたら、もう出ることはありません。ご遺族様は故人様とのお別れを強く実感される場面です🕯

【葬儀スタッフからの実務補足】
集合住宅からのご出棺の際、エレベーターにストレッチャー(移動用ベッド)が水平に入らないケースが多く見られます。はばたきグループでは、ご遺族様にご安心いただけるよう、専用の担架やシーツで丁寧にお身体をお包みし、細心の注意を払ってご移動をサポートしております。また、スタッフに「ご近所の方に目立たないようにお願いしたい」とお伝えいただければ、夜間や早朝のご移動など、柔軟に対応いたします。

自宅出棺に関するマナーと注意点

ご自宅から出棺する際には、周囲への配慮や環境を整えることが大切です。

  • ご近所へのご配慮
    自宅出棺の際、霊柩車や寝台車がご自宅前に停車します。通行の妨げにならないよう、あらかじめご近所に簡単なご挨拶をしておくと安心です。
  • 神棚封じを行う
    ご自宅に神棚がある場合は、神道における穢れ(けがれ)を避けるため、神棚の扉を閉めて白い半紙を貼る「神棚封じ」を行いましょう。
  • お見送り時の服装
    自宅から斎場へ搬送する際のお見送りは、平服(落ち着いた色合いの普段着)でも問題ありません。お通夜や告別式が控えているため、喪服に着替えるのは斎場に到着してからでも間に合います。

自宅出棺のよくある質問

納棺式を行わずに自宅から出棺してもよいのでしょうか?

はい、問題ありません。住宅事情によりご自宅に棺を運び入れるのが難しい場合は、シーツでお身体をお包みし、斎場に到着してから納棺式を行うのが一般的な流れとなっております。

自宅出棺の際、一緒に持ち運んでほしい思い出の品はどうすればよいですか?

お手紙やお写真、お好きだったお洋服など、一緒に納棺したいお品物はそのままご準備しておいてください。斎場での納棺式の際に、スタッフがお手伝いして棺にお納めいたします。

自宅の部屋が狭いのですが、安置スペースはどれくらい必要ですか?

お布団を敷けるスペース(おおむね2畳〜3畳程度)があれば、問題なくご安置いただけます。お布団や枕飾りの設置もスタッフが行いますのでご安心ください。

この記事を監修した葬儀のプロよりコメント

自宅にスペースがなくても大丈夫
住宅事情により、自宅での納棺を行わないケースがほとんどであることが分かっていただけたかと思います。
納棺の儀式は、必ずしも納棺師に依頼しなくてもかまいません。ご遺族様で行える部分だけ行い、できない部分を納棺師さんに頼むこともできます。
疑問や心配事があればお気軽にご相談くださいね😊

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。