遺品整理で捨ててはいけないもの【後悔しないために】

遺品整理で捨ててはいけないものは、遺言書などの法的書類、通帳などの金融関係品、返却義務があるレンタル品などです。

大切な方を亡くされ、何から手をつければよいか分からないというお声をよくいただきます。
本記事では、手放して後悔しない知識と進め方をご案内いたします。

齋藤 愛子 はばたきグループ 葬祭プランナー
著者

真木 平和
はばたきグループ 葬祭プランナー

「はばたきグループ」の遺品整理士として、お葬式のあとに残されたお住まいの片付けをお手伝いしています。
遺品整理士認定協会 認定「遺品整理士」資格を保有しています。
遺品整理は、ただ物を片付ける作業ではなく、故人さまの歩みをご家族がたどり直す時間だと考えています。
「あとから悔いの残らない手放し方をしていただきたい」という想いで、地域の皆様に役立つ情報をお届けしています。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。これまでに2,000件以上のお葬式を担当してきました。
現在は「はばたきグループ」の事業責任者を務めています。

お見送りが終わっても、遺品整理やお住まいの片付け、各種のお手続きなど、ご家族のご負担は続きます。
はばたきグループでは、お葬式で終わりにしない、その後のアフターサポートも大切にしています。
お葬式で培った知識と経験をもとに、遺品整理に役立つ情報をお届けします。

この記事はこんな人におすすめ

  • 遺品整理で捨ててはいけないものを把握したい方
  • 大切な書類や品を見落とさず確実に整理したい方
  • 負担を減らしつつ信頼できる事業者に依頼したい方
目次

遺品整理で捨ててはいけない
手続きに必要な品

遺品整理で捨ててはいけないものは、お手続きに必要な法的書類と金融関係の品です。

これらを手放してしまうと、ご家族のその後の負担が大きくなるおそれがあります。

お手続きに必要な品として、遺言書や不動産の権利証などの法的な書類が挙げられます。

また預貯金通帳や身分証明書などは、口座の凍結解除や行政のお手続きに欠かせません。

遺品整理(故人さまの品を仕分け、遺すものと手放すものに分けること)では、書類探しが重要です。

実際のご負担をやわらげるためにも、まずは以下の公的なデータをご覧ください。

項目件数・金額の目安
遺言公正証書の作成件数約11万8,000件(2023年)
遺産分割事件の件数約1万5,000件(2023年)
相続放棄の申述受理件数約28万2,000件(2023年)
休眠預金の毎年の発生額約1,200億円

これらの数字からも、法的な書類や口座の情報がいかに大切かお分かりいただけるのではないでしょうか。

遺産相続の要となる法的な書類

遺言書やエンディングノートは、故人さまのお気持ちと相続の方向性を示す大切なお品物です。

法的な効力を持つ書類を遺すことで、ご家族の負担をやわらげる助けになります。

遺言書の発見は、遺産分割のトラブルを防ぎやすくなります。
不動産の権利証などの契約書類も、財産の全体像を把握するために欠かせないものです。

相続放棄をご検討される場合、故人さまの品を手放したり売却したりすると、相続を承認したとみなされるおそれがあるためご注意ください。

ご自身で判断が難しい書類は、ひとまず捨てずに手元に残すことが大切です。

手放すか迷う書類は一時保管し、ご親族や専門家に確認できる状態にしておくと安心です。

著者(真木)

遺言書などの重要な書類は、あとから必要になるケースが非常に多いです。
ご自身で判断できない書類は、ひとまず捨てずに分けておくのが確実ですよ。

お手続きに不可欠な金融関係の品

預貯金通帳やキャッシュカード、実印や銀行印は、各種のお手続きに求められます。

見つからないと金融機関での確認に時間がかかり、ご家族の負担が増えてしまいます。

タンス預金などの現金や、株式といった有価証券の書類も、見落としやすいお品物のひとつです。

お手続きを忘れて10年以上放置されると、休眠預金として扱われることがございます。

ご家族がしっかりお受け取りになれるよう、古い書類の束は手放す前に1枚ずつ中身をご確認ください。

些細なことでもご心配なことがあれば、まずは書類を捨てずにまとめておくことが一番の解決策です。

著者(真木)

古い書類の束から重要な通帳などが見つかることもよくあります。
すべてを確認するのは大変ですが、ひとつずつ整理していけば必ず終わりますよ。

返却が必要なお品物や
価値のある遺品

遺品の中には、速やかにお返しする義務がある品や、資産価値のある品が含まれます。

健康保険証などの公的な品は、不用品と一緒に手放さないようご注意ください。

故人さまの品の中には、ご家族が代わりにお返ししなければならないものが含まれています。

図書館でお借りした本や、レンタル店で借りたDVDなどが当てはまります。

具体的に返却が求められるお品物として、以下のようなものが挙げられます。

  • 健康保険証、介護保険証、年金手帳などの公的な証明書
  • ご自宅に設置された通信機器やWi-Fiルーター
  • 定期契約で利用されていたウォーターサーバー
  • 図書館の本やレンタル店のCD・DVD

これらの借り物を不用品と一緒に手放すと、後から事業者や施設に対して弁償が必要になるおそれがあります。

公的機関へ速やかにお返しする義務がございますので、段ボールを用意して一箇所にまとめることをおすすめします。

また、ご自身での価値判断が難しい貴金属や美術品も、安易に手放せないお品物です。
指輪や時計、骨董品などは資産としての価値がある場合が多くございます。

価値が分からないお品物は専用のケースに保管し、専門家へご相談いただくのが確実です。

ご心配なことがあれば、まずはお見積りだけでもお取りになることをおすすめします。

著者(真木)

価値がわからない貴金属や骨董品は、無理に処分せず置いておきましょう。
私たちのような専門の事業者が拝見し、適切な対応をお手伝いすることも可能です。

慎重な扱いが求められる
デジタル情報

スマートフォンやパソコンに残されたデータや契約情報は、解約のお手続きが必要です。
思い出の品も、手放したあとに後悔しやすい大切なお品物です。

昨今はデジタル遺品(パソコンやスマートフォンに残されたデータや契約)への対応が増えています。

多くの方が携帯電話を利用されているため、情報のお取り扱いは大変重要です。

関連する項目データ・数値の目安
60代のスマートフォン利用率78.3%(令和5年調査)
70代のスマートフォン利用率49.4%(令和5年調査)
訪問購入に関する相談件数年間7,000件以上
65歳以上の消費生活相談割合38.6%(2024年度)

ネット証券の口座や、有料の定期購入サービスなどの情報が残っていることも珍しくありません。

ご契約の解約を焦るあまり先に機器を初期化すると、退会のお手続きが非常に難しくなります。

写真やお手紙、愛用されていたお洋服などは、ご家族にとってかけがえのない思い出のお品物です。

ご葬儀の直後で心身ともに疲れており、判断に時間をかけられないという方も多くいらっしゃいます。

迷う品は専用の保留箱をご用意いただき、ゆっくり向き合うことが大切です。

あらかじめ期間を決めて少しずつ整理することで、ご自身の心の整理がつきやすくなります。

著者(真木)

ご葬儀のあとは心身ともにお疲れで、思い出の品を見るのもお辛い時期かと思います。
迷ったときは無理に手放さず、お心の整理がつくまでゆっくり保管してくださいね。

大切な品が見落とされやすい
隠れ場所

遺品整理のお片付けでは、衣服のポケットやたんすの底などに大切な品が隠れていることがあります。

ご家族がご存じない場所に現金や重要書類が残されている事例は少なくありません。

具体的な隠れ場所と確認の手順を解説いたしますので、ぜひご参考にしてください。

衣服の隙間やたんすの底

たんすの奥や衣服のポケットは、現金を大切に保管されやすい場所です。
使っていないと思い込んで手放してしまうと、大きな後悔につながるおそれがあります。

お品物の確認をされる際は、見落としを防ぐためにも以下の場所を重点的に探してみてください。

  • 裏返した衣服のすべてのポケット
  • 最後まで引き抜いたたんすの引き出しの奥や裏側
  • たたまれた着物や布の間

このように丁寧に探していただくことが、大切なものを守る第一歩になります。

一つひとつ手で触って確かめることで、大切なものの見落としを防ぐことができます。

仏壇の周辺や古い本の間

仏壇の引き出しや神棚も、通帳や権利書などの重要書類が見つかりやすい場所です。
古い本や手帳の間に、大切な手紙が挟まったままのこともよくあります。

本は一冊ずつめくり、仏壇まわりは奥までライトを当てて探してみてください。
ここで見落としがあると、思いがけないトラブルに発展するおそれがあります。

誤って渡した品は取り戻せず、不用品回収などで高額請求に至る事例も起きています。

同じように手が止まってしまう方が多くいらっしゃいますので、お一人で抱え込まないことが大切です。

著者(真木)

誤って手放してしまうと取り返しがつかなくなることもございます。
ご家族だけで抱え込まず、少しでも不安があれば周りの方を頼ってくださいね。

大切な品を守る
遺品整理の進め方

手放すか迷う品は一時的に専用の箱へ保管し、ご親族と確認し合いながら作業を進めることが確実です。

ご負担が大きい場合は、法令を遵守する専門事業者へ現地見積りを依頼する選択肢もあります。

ご家族が亡くなった直後は心身のお疲れもあり、何から手をつければよいか分からないことと思います。

大切なものを守りながら、ご無理のない範囲で確実に行うための具体的な手順をご案内します。

捨てるか迷う品は一時的に保管する

故人さまの品を手放す前には、必ずご親族で確認し合うことが大切です。

形見分け(故人さまの品をご家族や親しい方で分け合うこと)のご相談を事前に行うとスムーズです。

誰が何を引き継ぐか話し合っておくことで、後々のすれ違いを未然に防ぐことができます。

遠方にお住まいの場合は、お写真を撮ってご親族に送るのも効果的です。

直接集まるのが難しくても、お手放ししてよいか一緒に確認することができます。
すぐ判断できないお品物は、無理に決めず一時的に保管するのがおすすめです。

負担が大きい場合は専門の事業者を頼る

ご自身たちだけで進めるのが難しい場合は、専門の事業者に相談するのも選択肢のひとつです。

ただし、依頼時にトラブルへ巻き込まれる事例も報告されていますのでご注意ください。

安心してお任せいただくための目安や相場を、以下の表にまとめました。

項目確認しておきたい目安や詳細
一般廃棄物収集運搬業許可市区町村が交付(ご家庭からの不用品回収に必須)
古物商許可都道府県公安委員会が交付(中古品の買取に必須)
費用相場(1R〜1K)3万〜8万円(間取りや物量などにより変動)
費用相場(1DK〜1LDK)5万〜20万円(間取りや物量などにより変動)
費用相場(2LDK)12万〜30万円(間取りや物量などにより変動)
費用相場(3LDK〜)17万〜50万円(間取りや物量などにより変動)

ご家庭からの回収の作業には、一般廃棄物収集運搬業許可(市区町村が交付する、ご家庭から出る不用品を運ぶために必要な許可)が必要です。

産業廃棄物収集運搬業許可(事業所から出るごみ向けの許可で、ご家庭の遺品整理には使えない)では対応できません。

また、事業者がお品物の買取を行うには、古物商許可(都道府県公安委員会が交付する、中古品の買取に必要な許可)が必要です。

許可のない事業者は買取ができず、無料と称して後で高額請求に至る事例もあるため危険です。

遺品整理士(遺品整理士認定協会が認定する民間の資格)の在籍も、安心の判断材料になります。

費用は変動するため、現地見積り(事業者が実際にお部屋を見てお見積りを出すこと)を受けましょう。

お見積りは書面で受け取り、相見積もりは2〜3社を目安にお取りください。

先に買取をご依頼いただくとお支払いを抑えやすくなりますが、買い取れないお品物が残る点にはご留意ください。

信頼できる依頼先を見つけるためにも、詳細はこちらからご覧いただけます。

合わせて読みたい関連記事

ご不安な点は、お見積りのときに遠慮なくご確認ください。
専門の事業者であれば、捨ててはいけないものを大切に守りながらお片付けをサポートいたします。

著者(真木)

お片付けのご負担が大きいときは、専門事業者を頼ることも大切な選択肢です。
ご不安に寄り添いながら、大切な品をしっかりと守るお手伝いをさせていただきます。

遺品整理に関する
よくある質問

捨ててはいけない書類がない時は?

大切な書類が見つからない場合は、まずはご親族に心当たりがないか確認しましょう。それでも見つからない場合、通帳やキャッシュカードなどは発行元の金融機関へ、権利証などは法務局へお問い合わせいただくことで、再発行や今後のお手続きについてご案内を受けられます。すぐに見つからなくても焦らず、ひとつずつ順番に確認していくことが大切です。

パスワードが不明な機器の扱いは?

スマートフォンやパソコンのパスワードがご不明な場合、無理に解除しようとすると端末のデータが初期化され、完全に消去されるおそれがあります。ご契約先の携帯電話会社やメーカーへ、死亡診断書や戸籍謄本などの必要書類をお持ちになりご相談ください。専門のサポート窓口にて、ご契約の解約やデータ移行のお手続きを安全にご案内していただけます。

依頼時に貴重品はどう扱われますか?

遺品整理士が在籍する信頼できる事業者であれば、作業前にご家族と入念なお打ち合わせを行い、貴重品の捜索や分別をひとつずつ丁寧に行います。万が一、作業中にお部屋の奥から現金や重要書類が見つかった場合は、必ずご家族へご報告し、大切にお渡しするルールが徹底されています。ご不安な点は、現地でのお見積りの際に遠慮なくご確認ください。

まとめると...

遺品整理で大切な品を守り
後悔しないために

遺品整理では、法的な書類や金融機関の通帳など、お手続きに直結する品を確実に確認することが重要です。

レンタル品や価値のある貴金属、思い出の品やデジタル情報も、安易に手放すと後悔につながりやすいです。

判断に迷うお品物は専用の箱に一時保管し、ご親族と相談しながら少しずつお片付けを進めると安心です。

ご負担が大きい場合は、許可を持つ信頼できる専門事業者へ相談し、大切な品を守りながらお片付けを進めましょう。

私たち「はばたきグループ」では、後悔のない遺品整理のために、厳選した事業者のみをご紹介しています。

些細なことでもご心配なことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた葬儀社をご紹介

東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県を中心に、低価格な葬儀・家族葬を提供しております。
徹底的な固定費削減やIT化を促進し、家族葬から一般葬まで多様化するお別れの形を、お求めやすい費用で実現いたします。

東京都のお葬式 はばたきグループ
横浜葬儀社 はばたきグループ
埼玉葬儀 はばたきグループ
千葉葬儀 はばたきグループ

地域別!

遺品整理/不用品回収
おすすめランキング

北海道・東北地方

関東地方

中部・甲信越地方

関西地方

中国・四国地方

九州・沖縄地方