一日葬のタイムスケジュールは?流れや所要時間・マナーを解説

一日葬とは、通夜を行わず、葬儀・告別式から火葬までを1日で完結させる葬儀形式です。所要時間は納棺から収骨までおおむね4〜6時間が目安となります。

一日葬のタイムスケジュールについて、細かい流れを把握している方は少ないかもしれません。中には、「通夜と葬儀・告別式が同じ日に行われるため、一日中かかるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。

しかし、通常の2日間の葬儀と比べて、一日葬は非常に短い時間でシンプルかつ効率的に式を進行することができます。一日葬は通常行われる通夜式を省略し、葬儀を行う新しいスタイルです。

近年増えている葬儀の形式で、一日葬について知らない方も多いと思いますので、早速、一日葬のタイムスケジュールをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ

  • 一日葬の流れやタイムスケジュールを知りたい方
  • 一般的な葬儀との所要時間の違いを把握したい方
  • 一日葬の注意ポイントやマナーを確認しておきたい方
目次

一日葬の流れとは?亡くなった当日の段取り

日本では、特別な感染症を除き、法律により死亡から24時間以内の火葬が制約されています。このため、一日葬であっても亡くなったその日のうちに葬儀ができるわけではなく、最低でも24時間は故人様のご遺体を適切な場所に安置する必要があります。

ここでは、亡くなった当日の流れをご紹介します。

  1. ご臨終・医師による死亡診断
    故人様のご逝去後、医師によって死亡診断が行われ、その後死亡届と共に死亡診断書が発行されます。
    この死亡診断書がなければ、火葬や埋葬の手続きを進めることができず、実際には生存しているものと見なされ、税金や年金の支給が継続される可能性があります。そのため、必ず死亡診断書を受け取りましょう。
  2. 葬儀社への連絡
    亡くなられてから数時間後というまだ実感がわかない中での葬儀の依頼と搬送の手配になるため、あらかじめ葬儀社を決めておくとスムーズです。
  3. ご遺体の搬送と安置
    故人様のご遺体を、安置場所へ搬送し、安置します。一般的なケースでは、故人様のご遺体は自宅や斎場の安置場所、または専用の安置施設にて管理されます。
  4. 葬儀社との打ち合わせと菩提寺への連絡
    葬儀社に連絡し、葬儀の手配を行います。担当者と打ち合わせを進め、葬儀の形式や内容、使用する斎場、具体的なタイムスケジュールなどをこの段階で決定します。
    故人のご家族が檀家で菩提寺をお持ちであれば、菩提寺にもご連絡いただき、葬儀を執り行うための僧侶の手配をお願いします。また、キリスト教式の葬儀をご希望の場合は、所属する教会に連絡をし、司祭や牧師の手配を進めます。
  5. 参列者へのご連絡
    一日葬では、参列者の人数に制限がある場合があります。そのため、できるだけ事前にどの範囲までご案内するかを家族や親族、そして故人様が亡くなる前に話し合っておくといいでしょう。
    また、参列できない方々への訃報のお知らせの際には、一日葬での参列者制限についてもお伝えすることが大切です。そして、後日に弔問などでお越しいただくよう、お願いの言葉を添えてお知らせいたしましょう。
  6. 納棺
    葬儀社のスタッフが、故人様を安置している場所に行き、故人様が安らかに天国へ旅立てるように、納棺作業を行います。

一日葬のタイムスケジュール!葬儀・告別式から火葬まで

亡くなった日の翌日(または2日後などスケジュールにより変わる)に、斎場にて葬儀式や告別式が行われます。ここでは、一般的な一日葬のタイムスケジュールを表でご紹介します。

時間目安項目内容
午前9時頃〜集合・受付ご遺族の皆様には、開式の1時間から1時間半前を目安に会場にお集まりいただくことをおすすめします。一般参列者は開式の30分前までに受付を済ませます。
午前10時頃〜葬儀式・告別式斎場にて葬儀式や告別式が行われます。参列する人々は、故人様との最後のお別れをします。時には、葬儀式の直前に納棺が行われることもあります。
午前11時頃〜出棺告別式が結びとなると、棺は出棺されます。出棺の直前には、喪主による挨拶が行われます。
(出棺前 または 火葬後)初七日法要現代の状況では、数日後に改めて初七日法要を行うのは難しいことがあるため、同日に初七日法要を行うことが一般的になっています。火葬の前に行うことを「繰り込み法要」、火葬後に行うことを「繰り上げ法要」と呼びます。
正午12時頃〜火葬・お骨上げ火葬場への同行者は、多くの場合はご遺族だけとなります。火葬の直前に簡単なお別れの儀式を行った後、火葬が行われます。火葬が完了すると、ご遺骨を箸を使って骨壺に入れていく「お骨上げ」と呼ばれる儀式を行います。
午後2時半頃〜散会初七日法要を済ませた後、散会となります。精進落とし(食事会)を行うこともありますが、一日葬の場合はこれを省略することが多いです。

※開始時間や火葬場の予約状況によっては、タイムスケジュールが前後にずれる場合があります。また、地域によっても異なることがあるため、具体的な情報は葬儀社に確認することをおすすめします。

葬儀社からのアドバイス:当日の段取りについて

ご遺族の皆様が早く到着されすぎると、会場がまだ開いていない場合も考えられます。そのため、安心のために、事前に葬儀社のスタッフに集合時間を確認しておくことをお勧めいたします。
また、私たち葬儀社のスタッフは、ご遺族様が慌ただしく感じないよう、開式前や火葬の待ち時間に少しでもゆっくりとお別れができるようサポートいたします。何かご不安な点があれば、些細なことでもお気軽にスタッフへお声がけください。

一日葬の所要時間と一般葬との違い

一日葬の流れとしてはまず納棺を行い、その後告別式を行い、火葬場に移動して火葬を行い、最後に収骨を行うという流れです。これらにかかる時間の目安としては、おおむね4〜6時間ほどです。
告別式では、読経や焼香、弔辞や挨拶などが含まれ、通常1時間程度の時間を要します。火葬にかかる時間は個人差がありますが、収骨を含めておおむね2時間ほどかかります。

項目一日葬一般葬(2日葬)
通夜式行わない行う(1日目の夕方〜)
葬儀・告別式行う(2日目)行う(2日目)
所要時間目安約4〜6時間(半日程度)2日間にわたる
ご遺族の体力負担軽減される長丁場になりやすい

一日葬を選ぶことで、ご遺族の経済的な負担や心身の負担を軽減することができます。

一日葬を選ぶ際の注意ポイントとマナー

一日葬は時間的には短いですが、慌ただしく感じられることもあります。したがって、後悔のないよう、慎重に儀式の検討を行うことが大切です。

費用が一般葬の半額になるわけではない

2日間の行程を1日に詰め込むことで、葬儀費用が半分になると思われる方もいますが、実際にはそうではありません。なぜなら、祭壇や棺の準備、車両関係、火葬料金などの費用は、一日葬でも同様にかかるためです。
また、式場の準備も前日から行う必要があるため、使用料金も同額になる場合があります。したがって、費用面を考慮する際は、しっかりと見積もりを出してから、一日葬のメリット・デメリットを理解した上で判断することをおすすめします。

菩提寺から理解を得られにくい場合がある

菩提寺によっては、通夜と告別式の2日間で読むお経にそれぞれ意味があると考えるお寺も存在します。この場合、故人や遺族が一日葬を希望していても、その要望が受け入れられない可能性があるため、注意が必要です。事前に必ず菩提寺へご相談なさるようお願いいたします。

参列者の服装や香典のマナー

一日葬に参列する場合でも、服装や香典のマナーは一般的な葬儀と変わりません。

  • 服装:男女ともに喪服(ブラックフォーマル)を着用します。
  • 香典:一般的な相場に合わせた金額を包み、袱紗(ふくさ)に入れて持参します。ご遺族から「香典辞退」のご案内がある場合は、お持ちしないのがマナーです。

よくある質問

一日葬の参列者はどこまでお呼びすればよいですか?

ご家族やご親族を中心にお呼びすることが一般的ですが、親しいご友人をお招きしても構いません。明確な決まりはありませんので、故人様のご意向やご家族のお考えに合わせてご判断ください。

遠方からの親族がいるため、お昼から葬儀を始めることは可能ですか?

はい、可能です。火葬場の空き状況や斎場のスケジュールにもよりますが、午後からのタイムスケジュールを組むことで、遠方の方も日帰りでご参列いただきやすくなります。まずは葬儀社へご相談ください。

精進落とし(会食)は行わなくても失礼にあたりませんか?

一日葬では精進落としを省略するケースが増えており、決して失礼にはあたりません。お帰りの際に、お持ち帰り用のお弁当やカタログギフトなどをお渡しする形でおもてなしに代えることも多く見受けられます。

まとめ:一日葬のタイムスケジュールを把握して後悔のないご葬儀を

一日葬は非常に短い時間でシンプルで効率的な式の進行が可能です。
例えば、もし午前9時にご逝去された場合、最短の葬儀の実施は翌日の午前8時から儀式を始め、9時に出棺するというスケジュールとなります。通常、告別式は午前9時から10時ごろに始まり、午後1時から3時ごろに儀式を結ぶケースが一般的です。

人生の最後の瞬間に立ち会う葬儀は非常に大切です。そのため、少しでも不安を減らし、悲しみに向き合うための時間を確保し、後悔のない葬儀を実現したいものです。
タイムスケジュールや流れをしっかりと把握し、ご家族にとって最適な形でお見送りができるよう準備を進めてまいりましょう。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

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