戒名とは?意味と授かるタイミングを解説

戒名とは、仏教で戒を受け、仏弟子となった証として授けられる名前です。亡くなった後、葬儀までに授けられることも多いものの、本来は生前に授かる性質のものです。宗派によっては「法名」や「法号」と呼び、名称だけでなく構成や位牌の扱いも異なります。

関 友宜 はばたきグループ 事業責任者
監修者

関 友宜
はばたきグループ 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。

目次

戒名の意味

戒名は、戒を受けて仏教の教えに帰依した人に授けられる名前です。一般には「亡くなった後に付ける名前」という印象がありますが、本来は仏弟子として生きていくために、生前に授かるものとされています。

現在では、亡くなった後に菩提寺などの僧侶から授けられ、仏式の葬儀を行うことも一般的です。授けられた戒名は、宗派や寺院の考え方に応じて、位牌・過去帳・墓石などへ記されます。

ただし、すべての仏教宗派が「戒名」という名称や位牌を用いるわけではありません。葬儀や納骨の準備では、故人やご家族の宗派を確認することが大切です。

宗派によって名称や構成が異なる

仏弟子として授けられる名前の呼び方や構成は、宗派によって異なります。主に「戒名」「法名」「法号」といった名称が使われますが、同じ名称でも寺院によって授け方が異なる場合があります。

戒名

戒名を用いる宗派では、院号・道号・戒名・位号などを組み合わせた名前が、位牌や墓石などへ記されることがあります。ただし、すべての人に同じ構成が用いられるわけではありません。

「信士・信女」「居士・大姉」などは、戒名の末尾に付けられる位号の例です。授与の基準や考え方は宗派・寺院によって異なります。文字数や位号だけで、故人の人柄や人生の価値が決まるものではありません。

法名・法号

浄土真宗では、一般に戒名ではなく「法名」と呼びます。法名は、仏法に帰依して仏弟子として生きる人の名とされています。例えば浄土真宗本願寺派では、位牌を用いず、法名や俗名、命日などを過去帳へ記す方法が案内されています。

日蓮宗では「法号」と呼ぶのが一般的です。このように名称や構成、用いる仏具まで異なるため、インターネット上の戒名一覧だけで判断せず、菩提寺や葬儀を依頼する寺院へ確認しましょう。

戒名を授かるタイミング

戒名を授かる時期は、大きく「生前」と「亡くなった後」の2つに分けられます。どちらの場合も、自分や故人の宗派と菩提寺の有無を確認してから相談します。

生前に授かる場合

生前に戒名を希望する場合は、菩提寺や信仰する宗派の寺院へ相談します。宗派によっては授戒会などの儀式を受けて授かります。浄土真宗では、帰敬式を受けて法名を授かる方法があります。

生前に授かることで、自分の宗派や戒名の意味を理解したうえで、仏教との関わり方を考えられます。ただし、授かる方法や条件は宗派・寺院によって異なります。

亡くなった後に授かる場合

生前に戒名を授かっていない場合は、一般に亡くなった後から葬儀までの間に、葬儀を執り行う僧侶から授かります。ご家族から故人の人柄や生前の歩みなどを確認し、宗派の教えや寺院の考え方に沿って選ばれます。

菩提寺がある場合は、葬儀社へ僧侶の紹介を依頼する前に、できるだけ早く菩提寺へ連絡しましょう。菩提寺とは別の僧侶から戒名を授かると、菩提寺での葬儀や納骨を希望する際に、改めて確認や相談が必要になることがあります。

戒名とお布施の確認事項

戒名は、商品を購入するように定価で付けてもらうものではありません。戒名の授与や読経などに際して、感謝の気持ちとして寺院へお布施を納めます。

お布施の考え方は、宗派や寺院との関係、戒名の授与、通夜・葬儀・初七日法要の読経など、依頼する内容によって異なります。御車代や御膳料を別に用意する場合もあるため、金額だけでなく何が含まれているかを確認しましょう。

戒名やお布施について疑問がある場合は、「今回お願いする内容では、どの程度用意すればよいでしょうか」「お布施には何が含まれますか」と、寺院へ直接尋ねても差し支えありません。

横浜葬儀を運営するはばたきグループには、仏教葬祭アドバイザーなどの有資格者が在籍しています。宗派や菩提寺の確認、寺院へ尋ねる内容、お布施と葬儀費用の違いなどを整理しながら準備を進められます。

戒名を付けない選択を考えるとき

戒名を授からず、俗名のまま見送ることも、行政手続き上は禁止されていません。菩提寺がなく、無宗教葬などで見送る場合は、戒名を付けない選択も考えられます。

ただし、菩提寺で葬儀や法要を行う場合や、寺院墓地へ納骨する場合は、戒名・法名などが必要になることがあります。納骨先の規則や寺院の考え方を確認せずに決めると、葬儀後に行き違いが生じる可能性があります。

戒名を付けるか迷っている場合は、納骨先、菩提寺との関係、親族の意向、今後の法要をどうするかまで整理して判断しましょう。

よくある質問

戒名は必ず必要ですか?

行政手続きとして取得が義務付けられているものではありません。ただし、菩提寺で仏式の葬儀や納骨を行う場合は、寺院の教えや規則に沿って戒名・法名などを授かることがあります。

自分で戒名を付けてもよいですか?

自分で考えた名前を使用すること自体に法律上の禁止はありませんが、寺院から正式に授けられた戒名とは扱いが異なります。寺院での葬儀・法要・納骨を希望する場合は、自分で決める前に菩提寺へ相談しましょう。

戒名は葬儀後に授かれますか?

葬儀後に授かれる場合もあります。ただし、宗派や寺院によって対応が異なり、位牌・墓石の準備や納骨にも関係するため、できるだけ早めに寺院へ相談してください。

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