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収骨せず(ご遺骨を一切持ち帰らない)火葬を行うことを望む方は意外と多くいます。しかし、火葬場がご遺骨をすべて引き受けてくれない限り不可能です。横浜市の公営火葬場の場合、対応しているところがありません。
この記事はこんな人におすすめ
もう結論を書いてしまいましたが、一切収骨しないことは不可です。
理由は、横浜市の斎場条例に、以下のように明記されているからです。
>第4条 斎場を使用した者は、焼骨を引き取らなければならない。
収骨しない火葬に対応している火葬場と、そうでない火葬場があります。
横浜市の公営火葬場4か所は、いずれも対応していません。
日本の文化は、ご遺体やご遺骨に対する畏敬の念があり、形として残すことにこだわりが強いと言われます。
悲惨な事故や災害で亡くなったとしても、一部でも損なわれることなくご遺体を家族の元に帰してあげたいと思うのが人情ですし、仏教式の葬儀に関わらず骨上げの儀式も一般的。また、お墓に収めて弔いが完了するという観念があります。
一切収骨しない選択をする方は、まだまだ少数派なんですね。
対して、ヨーロッパでは火葬の場合、遺骨を引き取らないばかりかそもそも火葬に立ち会わないというケースは多く、特段、不敬なことともされていません。
持ち帰る場合も、遺骨を墓に納める人は少なく、遺骨は思い思いの容器に入れてリビングや寝室に飾っておくそうです。
宗教観、死生観の違いですね。
「0葬」で話題になった収骨なし。実際はハードルが高い


収骨しない火葬は、宗教学者の島田裕巳氏が書いた『0葬儀——あっさり死ぬ』(2014年/集英社)で話題となりました。
島田裕巳氏がこの本で提唱している「0葬」とは、火葬後に遺骨を一切持ち帰らず、お墓や仏壇などの物的なモニュメントを何も持たないという選択です。
遺骨がなければお墓も要らず、お墓がないなら墓地も供養もない。今生きている自分たち世代だけでなく、子々孫々まで負担がないという考え方です。
核家族化、地方の過疎化、価値観の多様化など、さまざまな背景により、お墓と供養から自由になりたいと考える方は増えています。そういった方にはセンセーショナルな内容ですよね。
ですが、それを受け入れる火葬場は全国的にも少ないため、「火葬場でお別れして終わり」は難しいです。
お骨上げは地域によって風習が異なり、大雑把に「関西では部分収骨、関東では全収骨」が知られています。
関西では小さな骨壺に入るだけ収骨し、残ったお骨の処理は火葬場にお任せするのが常識。
関東では基本的にはすべて拾って骨壺に収めます。そのため、骨壺は関西より大きいです。
とはいえ、関東でも必ず全収骨する義務があるわけではありませんし、用意した骨壺に入りきらない場合に置いて帰ることはよくあることです。残ったお骨は、関西と同じように火葬場が処理してくださいます。
お骨を一部残すことが実質可能ならば、すべて残すこととあまり違いはなさそうですが、これが違うようです。
電話で横浜市の公営火葬場に確認したところ、回答はやはり不可でした。
(とても丁寧に回答くださいました。お仕事中に申し訳ありません🙇)
根拠は横浜市の条例ですが、そもそも「そういった方を想定していない」という雰囲気でした。
部分収骨で残ったお骨を処理することと、最初からすべてのお骨をこちらで引き受けますということは、意味が異なります。
拾骨する量の規定はありません。
ですから、骨壺を用意し、いくばくかを持ち帰れば「残りを置いて帰る」ことは問題はないそうです。遺骨を手元に残したくない場合は、収骨したものを散骨という形になります。
散骨するにあたり、許可手続きは必要ありません。
ただし、厚生労働省による「散骨に関するガイドライン」に沿って行う必要があるため、散骨業者に依頼する方が大半です。
散骨に興味がある方は、こちらのページもご覧ください。


関 友宜
はばたきグループ 事業責任者
葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は神奈川県の葬儀社「はばたきグループ」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、神奈川県の葬儀に役立つ情報をご提供します。
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