死に化粧は自分でできる?やり方と葬儀費用を安くするコツ

「死に化粧(ラストメイク)は自分でできるの?」とお悩みの方へ。結論からお伝えすると、死に化粧に特別な資格は必要なく、ご遺族様自身で行うことが可能です。
故人様らしさを引き出せるだけでなく、ご家族の心の整理につながり、葬儀費用を安く抑えられるというメリットもあります。

この記事はこんな人におすすめ

  • ラストメイクに使う費用を少しでも減らしたい人
  • 葬儀費用を安くしたい人
  • できることは自分でやりたいと考えている人
目次

「死に化粧」はご遺族でもできる?

ラストメイク(死に化粧)は特別な資格が必要なわけではありません。どなたでも行うことができるので、メイクが得意な方がご遺族にいらっしゃれば、ぜひ担当していただいてかまいません。

故人様はご逝去された瞬間から状態の変化が始まります。
病院でお亡くなりになった場合は看護師によってエンゼルケアが施してもらえますが、そうでない場合や葬儀を待つ間のご自宅に戻られてからは、プロの納棺師に依頼するのが一般的です。これはオプション料金になります。

とは言っても、死化粧を施すのに特別な資格を有する必要はなく、実は誰でもできるものです。できることはご遺族で行うことで、費用が抑えられますよ。また、ご家族の手でお顔を整える時間は、深い悲しみを癒やす大切なひとときにもなります。

プロに任せる処置と自分でできることの違い

一言で死化粧と言っても、ご逝去されてから死化粧を施すまでにいくつかやるべきことがあるので、流れから説明します。費用を安く抑えるためにも、プロにお任せする部分と、ご家族で行う部分を分けるのがおすすめです。

ここでは、その一連の流れと役割分担を比較表で整理しました。

処置の内容担当する人必要な知識・技術
医療器具を外す・傷の手当て医療関係者(プロ)医療行為のため専門資格が必要
排泄物・内容物の除去納棺師など(プロ)適切な圧迫や吸引の専門知識が必要
口腔ケア・清拭・綿詰め看護師・納棺師(プロ)感染症予防などの専門的な配慮が必要
お着替えご遺族様でも可能ご遺体は重いが複数人で協力すれば可能
化粧・整髪(ラストメイク)ご遺族様でも可能特別な資格不要。普段の化粧品を使用可能

プロにしかできないこともあります

ご遺体への処置には、専門知識がないと難しい工程が含まれます。以下の処置は、専門家にお任せしましょう。

  • 医療器具を外したり、傷の手当てをする 病院や在宅医療中に亡くなられた際に行われるのが、点滴やドレーンなどを抜く作業です。最後に立ち会っていただいた医療関係者にお任せしましょう。
  • 排泄物・内容物の除去 ご遺体の胃に残った内容物や、糞尿などを除去しなくてはなりません。これはご遺体を清潔に保つために必要なこと。お腹を押したり吸引したりするので、専門知識が必要です。
  • 口腔ケア 顎の死後硬直は早く、速やかに行う必要があるため、最後に立ち会っていただいた看護師さんがそのまま行うことが多いと思います。アルコールなどの消毒液をふくませたガーゼで口腔内をケアします。
  • 清拭 湯灌や拭き洗いで全身を清め、念入りに保湿をします。この際に口や目を閉じたり、鼻や耳などの穴から内容物が出てこないように綿を詰めることがあります。納棺師の友人に聞いたところ、鼻のかなり奥までぎちぎちに詰め物をするそうで、なるべくご遺族からは見えないように配慮するのだとか。プロでなければできないことです。お察しください……。

ご遺族様でも担当できるケア

専門的な処置が終わった後は、ご家族の出番です。

  • 着替え ここからはご遺族でも可能かと思います。ご遺体はかなり重たいですが、できないことはありません。着せたい衣類があればぜひ着せてあげてくださいね。
  • 化粧・整髪 やっと死化粧にたどり着きました。普段のお顔がよく分かっているご遺族様にしかできないラストメイクを行ってください。

自分でメイクを施す際の手順と流れ

ご家族がラストメイクを行う場合、どのような手順で進めるのかをご説明します。普段お使いだった化粧品をそのまま使えるのが嬉しいポイントです。

  1. お肌の保湿
    • お顔の表面をきれいに拭いた後、乳液やクリームでしっかりと保湿します。お亡くなりになるとお肌が乾燥しやすいため、念入りに行いましょう。
  2. ベースメイク(ファンデーション)
    • 血の気が引いてお顔の色が白くなったり、少し黄ばみが出たりすることがあります。ピンク系やオレンジ系のコントロールカラーを使い、その上から普段より少し明るめのファンデーションを塗ると自然です。
  3. ポイントメイク(眉・チーク・口紅)
    • 生前のお写真を見ながら、その人らしい表情に近づけます。チークや口紅で薄く血色を足してあげると、穏やかに眠っているような優しいお顔立ちになります。
  4. 整髪(ヘアセット)
    • くしで髪をとかし、必要に応じてヘアスプレーやワックスで整えます。よく使っていたヘアアクセサリーなどがあれば、ぜひ付けてあげてください。

ここで、葬儀社ならではの実務的なポイントをお伝えします。
ご遺族様でメイクやお着替えを行いたい場合は、病院からご自宅(または安置施設)へお連れした後の、葬儀社との初回打ち合わせのタイミングで担当スタッフにお伝えください。

事前に愛用のお化粧品や衣服をご準備いただくと、その後の進行がスムーズになります。プロが行う処置とご家族で行う部分の線引きについても、担当者がしっかりサポートいたしますのでご安心ください。

この記事を監修した葬儀のプロよりコメント

心残りがないように
プロにお任せした方が良い部分も大きいですが、ご自宅に戻ってからのお着替え、ヘアメイク、メイクアップはご遺族様でも可能です。

特に火葬場が激混みの横浜市では、葬儀までの待つ期間が必ずといっていいほどあります。

毎日のケアを納棺師に頼むとそれなりの費用がかかることや、故人様の人となりを知らない納棺師がメイクしてもなんだか納得いかないことも。

ご遺族がラストメイクをするというのもアリだと思います。

「死に化粧」を自分でする際のよくある質問

普段使っていたお気に入りの化粧品を使ってもいいですか?

はい、もちろんお使いいただけます。ただし、お亡くなりになるとお肌の色味が変わるため、普段のファンデーションだけでは顔色が沈んで見えることがあります。コントロールカラーや明るめのパウダーを併用すると、生前の自然な表情に近づけやすくなります。

男性の故人様の場合でも、メイクやケアは必要ですか?

男性の場合でも、お顔の色つやを整える程度の軽いケアを行うのが一般的です。おひげを丁寧に剃り、保湿クリームを塗るだけでもお顔の印象が穏やかになり、お参りに来られる方々に安心感をあたえることができます。

メイクの経験が少なく、自分でうまくできるか不安です。

ご不安な場合は、納棺師や葬儀スタッフと一緒に進めることも可能です。ベースメイクなど色味の調整が難しい部分はプロにお任せし、最後の口紅やチーク、髪をとかす工程だけをご家族が行うという形式も多く選ばれていますので、遠慮なくご相談ください。

まとめ:自分で死に化粧を行い心残りのないお別れを

「死に化粧」に特別な資格は不要であり、ご遺族様自身の手で行うことができます。
医療処置や専門的なケアはプロに任せつつ、着替えやメイクなどの「できること」をご家族で担当することで、葬儀費用を安く抑えるだけでなく、故人様への感謝を伝えるあたたかいお別れの時間を過ごせるはずです。

ご家族ならではの視点で、故人様に一番似合うお顔に整えてあげてくださいね。

関 友宜 横浜葬儀社 事業責任者
監修者

関 友宜
横浜葬儀社 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は横浜の葬儀社「横浜葬儀社」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、横浜の葬儀に役立つ情報をご提供します。