横浜市では遺骨を「収骨しない」で帰れる?焼き切りの実情と代替案

「お墓を持たないので、遺骨を焼き切りして収骨しないことはできるのか」とお悩みの方へ。

結論から言うと、横浜市の公営火葬場では遺骨を一切持ち帰らない「収骨なし」での火葬はできません。

本記事では、遺骨を残したくない方に向けた現実的な供養の選択肢や、地域による収骨ルールの違いについて詳しく解説します。

この記事はこんな人におすすめ

  • お墓を持たないため遺骨を残したくない方
  • 火葬場での「焼き切り」や収骨のルールを知りたい方
  • 遺骨を手元に保管しない場合の選択肢を知りたい方
目次

【結論】横浜市で「遺骨」を「収骨しない」ことは不可

横浜市の公営火葬場では、「一切収骨しない(ご遺骨を一切持ち帰らない)」という選択は受け付けていません。

その理由は、横浜市の斎場条例に明確な決まりがあるためです。

▶横浜市斎場条例

>第4条 斎場を使用した者は、焼骨を引き取らなければならない。

実際に当社のスタッフが電話で横浜市の公営火葬場に確認したところ、回答はやはり不可でした。

(とても丁寧に回答くださいました。お仕事中に申し訳ありません🙇)

そもそも「最初からすべてのお骨を火葬場に引き受けてもらう」というケースは想定されておらず、条例に基づき必ずご遺族が引き取る必要があります。

そもそも遺骨の「焼き切り」とは?

「焼き切り」とは、火葬炉の温度を通常よりも高く設定し、遺骨が完全に灰化するまで焼却する方法のことです。遺骨が残らないため、物理的に「収骨しない」状態になります。

しかし、この方法は強い火力と特殊な設備が必要であり、対応している火葬場は全国的に見てもごくわずかです。

関東と関西の「マナー」の違い

お骨上げの風習は地域によって異なり、大きく分けて関東と関西で違いがあります。

地域収骨の風習残った遺骨の扱い
関東地方(横浜市など)全収骨(すべての遺骨を拾う)原則すべて持ち帰る(入りきらない分は火葬場が処理)
関西地方部分収骨(喉仏など一部のみ拾う)残りは火葬場にお任せするのが常識

関西では小さな骨壺に入る分だけを収骨し、残ったお骨の処理は火葬場にお任せするのが一般的なマナーです。そのため、西日本の一部では「収骨しない(0葬)」という選択が認められるケースもあります。

一方、関東では大きめの骨壺を用意し、基本的にはすべて拾って収めるのが通例となっています。

「遺骨」を残したくない場合の選択肢

「お墓を継ぐ人がいない」「子孫に負担をかけたくない」といった理由で、遺骨を手元に残したくない方は増えています。横浜市で「一切収骨しない」ことが難しい場合、以下の方法を検討してみましょう。

1. 一部だけ収骨し、残りは火葬場に任せる

関東では全収骨が基本とはいえ、必ずしもすべての遺骨を持ち帰る義務があるわけではありません。

ご用意した骨壺に入りきらない場合、残った分を置いて帰ることはよくあることです。入りきらなかったお骨については、関西と同じように火葬場が責任を持って処理してくださいます。

拾骨する量の明確な規定はないため、小さな骨壺を用意して一部だけを持ち帰ることも可能です。

2. 収骨した遺骨を「散骨」する

手元に遺骨を残したくない場合の最も一般的な選択肢が「散骨」です。

海や山など自然に還す方法であり、お墓を維持する必要がありません。散骨自体に特別な許可手続きは不要ですが、厚生労働省による「散骨に関するガイドライン」に沿って周囲への配慮を行う必要があるため、専門の散骨業者に依頼する方が大半です。

3. 合祀墓(ごうしぼ)や永代供養を利用する

ご自身で散骨の手配をするのが難しい場合は、寺院や霊園の「合祀墓(他の方の遺骨と一緒に埋葬するお墓)」を利用する方法もあります。管理を施設に任せられるため、後の世代に負担がかかりません。

「焼き切り」に関するよくある質問

ここでは、遺骨の取り扱いや収骨に関するよくある疑問にお答えします。

自分で遺骨を細かく砕いて処分してもいいですか?

ご自宅の庭に撒いたり、ごみとして勝手に処分したりすることは、法律に触れる可能性があるため絶対におやめください。遺骨を手放したい場合は、必ず専門の業者を通じた散骨や、寺院での合祀といった適切な手順を踏みましょう。

収骨の際、自分たちで骨を拾うのが辛い場合はどうすればいいですか?

ご遺族が精神的・体力的に収骨を行うのが難しい場合、火葬場や葬儀社のスタッフが代行・サポートいたします。事前に「身内だけでは拾いきれないため手伝ってほしい」と担当ディレクターにお伝えいただければ、当日スムーズに配慮いたしますのでご安心ください。

横浜市以外の火葬場に行けば「収骨しない」ことは可能ですか?

他地域で収骨なしを受け入れている火葬場を探すことは理論上可能ですが、故人様や申請者の住民票がない地域の火葬場を利用すると、火葬料金が数万円から十数万円と高額になります。ご遺体の搬送費用もかかるため、現実的な選択とは言えません。

まとめ:「収骨しない」選択が難しくても安心できる供養を

横浜市では、条例によって遺骨を持ち帰ることが義務付けられているため、「焼き切り」などで一切収骨しないという選択はできません。しかし、小さな骨壺で一部のみを収骨し、後日散骨や合祀を行うことで、遺骨を残さない供養は十分に可能です。

この記事を監修した葬儀のプロよりコメント

収骨なしの火葬。横浜市では無理でした

他の地域で収骨なしを受け入れている火葬場を探し、そこで火葬をするという方法がないわけではありません。ですが、住所のない他地域での火葬は高額になりますし、搬送も大変なので現実的な方法とは言えないでしょう。横浜市でご遺骨を残さず弔う場合は、「一部でも一旦収骨して、散骨」をしましょう。

関 友宜 横浜葬儀社 事業責任者
監修者

関 友宜
横浜葬儀社 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
現在は横浜の葬儀社「横浜葬儀社」の事業責任者として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。培った専門知識や経験をもとに、横浜の葬儀に役立つ情報をご提供します。